【表あり】騒音レベルでうるさいと感じるデシベル(dB)はどのくらい?

【表あり】騒音レベルでうるさいと感じるデシベル(dB)はどのくらい?

生活している上で、音がうるさいと感じたことはありますか?
特に、賃貸マンションやアパートなどの集合住宅で生活をしていると、隣や上階からの音が気になったことがある方も多いはず。
実は、マンションやアパートなどの集合住宅で最も多い苦情は「騒音」なのです。
そんな「騒音」ですが、「騒音レベル」と言われる程の音はどのくらいの大きさなのでしょうか?
この記事では、そもそも騒音レベルとは何か、騒音レベルの目安をまず解説した上で、騒音レベルとみなされるデシベルの基準をご紹介しましょう。

 

1. 騒音レベルとは?

「騒音」とは、人が聞いて「不快」「騒々しい」と感じる音のことです。

その騒音を客観的に数値化したものが「騒音レベル」。単位はデシベル(dB)で表されます。

一般的には騒音計と呼ばれる計器を用いて測定します。

 

2. 身近な音の騒音レベル

騒音レベルの目安

参考:深谷市『騒音の大きさの目安

上が身近な音の騒音レベルを比較した表です。

それぞれ音の大きさを詳しく見ていきましょう。

 

2-1. 120デシベル(db)の音の大きさ

120デシベル(db)は、聴覚機能に異常をきたす程の音の大きさです。空気や地面の振動を感じることができます。空港で働く人が、ヘッドホンのようなものをしていると思いますが、あれは「イヤーマフ」と呼ばれるもので、エンジン音からの防音を目的に着用しています。

120デシベル(db)の具体的な音↓

  • 飛行機エンジンの近く
  • 落雷の近く

  120デシベル(db)はどのくらいの音?近くで聞くとどうなる?

 

2-2. 110デシベル(db)の音の大きさ

110デシベル(db)も同様、聴覚機能に異常をきたす程の大きさです。2m先から聞こえてくる車のクラクションがそうで、間に何もない状態で聞くと、心臓が驚くほどの大きさです。

110デシベル(db)具体的な音↓

  • 自動車のクラクションの近く

 110デシベル(db)はどのくらいの音?聴覚機能に異常をきたすレベル?

 

2-3. 100デシベル(db)の音の大きさ

100デシベル(db)は、きわめてうるさいレベルの音の大きさ。「電車が通る時のガード下」「地下鉄の構内」などがそうで、音がうるさくて会話はほとんど不可能です。

また、「声楽のプロが歌う声」や「フルート」の音の大きさも100デシベル(db)程。これだけ音が大きいため、コンサートホールで舞台から遠くの席に座っていてもよく聞こえるのです。

100デシベル(db)の具体的な音↓

  • 電車が通る時のガード下
  • 地下鉄の構内
  • 声楽のプロが歌う声
  • フルート

  100デシベル(db)はどのくらいの音?イヤホン難聴になる可能性が高い?

 

2-4. 90デシベル(db)の音の大きさ

100デシベル(db)も同様、きわめてうるさい音の大きさです。「騒々しい工場の中」レベルの騒音ですが、90デシベル(db)以下の大きさから、各家庭からでも聞こえる騒音になってきます。

例えば、犬の鳴き声は90デシベル(db)のため、騒音トラブルになりやすいです。また、怒鳴り声も90デシベル(db)程だと言われています。

90デシベル(db)の具体的な音↓

  • 犬の鳴き声(5m付近)
  • 騒々しい工場の中
  • カラオケ店の中央
  • 怒鳴り声
  • ブルドーザー(5m付近)

 90デシベル(db)はどのくらいの音?重度難聴の基準になる? 

 

2-5. 80デシベル(db)の音の大きさ

80デシベル(db)は、うるさいくらいの音の大きさです。「走行中の電車内」「救急車のサイレン」「パチンコ店内」などがそうで、日常で大きい音だと思うレベルになります。

80デシベル(db)の具体的な音↓

  • 走行中の電車内
  • 救急車のサイレン(直近)
  • パチンコ店内
  • ピアノ(1m付近)
  • 布団たたき(1.5m付近
  • 麻雀牌をかき混ぜる音(1付近

 80デシベル(db)はどのくらいの音?長期間聞き続けると難聴になる?

 

2-6. 70デシベル(db)の音の大きさ

70デシベル(db)も同様、うるさいくらいの音の大きさです。1m以内であれば大声で会話が可能です。2m付近のセミの鳴き声が70デシベル(db)くらいなので、夏は日常的に外がうるさいことになります。

70デシベル(db)の具体的な音↓

  • 高速走行中の自動車内
  • 騒々しい事務所の中
  • 騒々しい街頭
  • セミの鳴き声(2m付近)
  • やかんの沸騰音(1m付近)

 70デシベル(db)はどのくらいの音?実は作業効率を上げるって本当?

 

2-7. 60デシベル(db)の音の大きさ

60デシベル(db)は、うるさいと普通の境目になる音です。「洗濯機」「掃除機」「テレビ」「トイレ」など生活の中でよく耳にする音が60デシベル(db)で、人によってはうるさい音ともとれるし、気にならない音ともとれます。

騒音トラブルで多い子供の足音も大きい場合、このくらいの音になります。

60デシベル(db)の具体的な音↓

  • 洗濯機(1m付近)
  • 掃除機(1m付近)
  • テレビ(1m付近)
  • トイレの洗浄音
  • 車のアイドリング(2m付近)
  • 車の車内
  • 普通の会話
  • デパート店内
  • 子どもの大きめの足音 

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 60デシベル(db)はどのくらいの音?隣の部屋に聞こえる? 

 

2-8.  50デシベル(db)の音の大きさ

50デシベル(db)も同様、うるさいと普通の境目になる音です。多くの場合、室内にいる人が騒音と感じるレベルは50デシベル(db)以上となります。もしエアコンの室外機が気になるようであれば、窓の防音対策を考えましょう。

50デシベル(db)の具体的な音↓

  • 静かな事務所
  • 家庭用エアコンの室外機
  • 換気扇(1m付近)

 50デシベル(db)はどのくらいの音?健康への影響がある大きさ? 

 

2-9.  40デシベル(db)の音の大きさ

40デシベル(db)は、静かな音の大きさです。声の大きさとしてはささやき声程度。リビングや寝室など、リラックスして過ごすことを目的とした場所で感じる音のレベルは、40デシベル(db)以下が望ましいとされています。

40デシベル(db)の具体的な音↓

  • 市内の深夜
  • 図書館
  • 静かな住宅地の昼
  • ささやき声

 40デシベル(db)はどのくらいの音?騒音の目安となる大きさ?

 

2-10. 30デシベル(db)の音の大きさ

30デシベル(db)も、静かな音の大きさです。大きさとしは非常に小さく聞こえる程度になります。

「郊外の深夜」「鉛筆で文字を書く音」などの音が、30デシベル(db)の大きさです。

30デシベル(db)の具体的な音↓

  • 郊外の深夜
  • 鉛筆で文字を書く音

 30デシベル(db)はどのくらいの音?睡眠環境に良いって本当? 

 

2-11. 20デシベル(db)の音の大きさ

20デシベル(db)は、ほとんど音が聞こえないレベルの音の大きさです。無音では有りませんが、木の葉の音がふれあう音、雪の降る音が20デシベル(db)にあたります。

20デシベル(db)の具体的な音↓

  • 郊外の深夜
  • 鉛筆で文字を書く音
  • 雪の降る音

 20デシベル(db)はどのくらいの音?人間の耳で聴きとれる? 

 

3. 騒音と距離の関係

騒音と距離の関係

参考:日本騒音調査

上の表は、音の大きさと距離の目安をまとめたものです。

騒音の大きさは、発生源が出す音の大きさが一番関係ありますが、発生源からの距離によっても音の大きさは変わります。

つまり、騒音は発生源に近ければ近いほど音は大きく聞こえますし、遠ければ遠いほど音は小さくなるのです。理由として、距離によってエネルギーが拡散し、減衰するからです。

  

4. 騒音になるのは何デシベルから?

騒音レベルの目安が分かったところで、どのくらいの音の大きさだったら騒音になるかを解説します。

今一度言うと「騒音」とは、人が不快に思うレベルの音です。しかし、一概に何デシベルから「騒音レベル」とは言えず、実際のところ、場所や時間帯によって基準が異なります。

そこで、「騒音レベル」の基準となる表をご紹介しましょう。

 

4-1. 地域による騒音レベルの基準

地域による騒音レベルの基準

参考:環境省「騒音に係る環境基準について」

上は、環境省の『騒音に係る環境基準について』を基に作成した、地域による騒音レベルの基準をまとめた表です。

表を見ると、人の生活がメインとなる地域に関して、より静かさが重視されるということがわかります。

また、医療・福祉施設や住宅地域の基準は音が小さく設定されており、一方、商業・工業地域に近づくほど大きく設定されているのが特徴です。

具体的な数値でみると、昼間の時間帯は50db~65db、夜間の時間帯は40~60dbの音の大きさが設定されており、地域によって幅があります。

 

4-2. 健康にかかわる騒音レベルの基準

健康と騒音レベルの関係

上は、ヨーロッパ世界保健機構の『Night noise guidelines for Europe2009』(2009)を基に作成した、健康にかかわる騒音レベルの基準をまとめた表です。

表を見ると、どのくらいの大きさ(デシベル)で、どれくらい健康に影響があるかが分かります。

ボーダーラインは40デシベル(db)で、「市内の深夜」「図書館」「静かな住宅地の昼」程度以下の環境であれば、健康への影響が少ないとことが分かりました。

それぞれの騒音レベル基準を参考にすると、夜間は「40デシベル(db)」以下、昼間は「65デシベル(db)」以下に音を抑えると、騒音トラブルになる可能性が低くなると考えられます。

  

まとめ

  • 「騒音」とは、人が聞いて「不快」「騒々しい」と感じる音
  • 騒音を客観的にデシベル(db)という単位で数値化したのが「騒音レベル」
  • 110~120デシベル(db)は聴覚機能に異常をきたす音の大きさ
  • 90~100デシベル(db)はきわめてうるさい音の大きさ
  • 70~80デシベル(db)はうるさい音の大きさ
  • 50~60デシベル(db)は普通の音の大きさ
  • 30~40デシベル(db)は静かな音の大きさ
  • 20デシベル(db)はきわめて静かな音の大きさ
  • 音は近づくと大きくなり離れると小さくなる
  • 騒音の基準は地域や時間帯によって異なる
  • 夜間は40デシベル(db)以下、昼間は65デシベル(db)以下に音を抑えると、騒音トラブルになる可能性が低くなると考えられる

 

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