「上の階からの騒音でストレス」
私たちの暮らしにはさまざまな音があふれていますが、心地よいものばかりではありません。なかには、騒音がストレスとなっている方もいるでしょう。
今回は、騒音にイライラしてしまう原因や現れる症状、対策方法を解説します。
1. 騒音でイライラする理由
そもそも、なぜ騒音によってイライラしてしまうのでしょうか。理由を調査してみました。
1-1. 騒音を音として認識していないから
騒音でイライラしてしまう理由には、脳の働きが大きく関係しているようです。1984年6月に発表された東京医科歯科大学教授・角田忠信氏の論文「言語脳と音楽脳」に興味深い実験結果がありました。
以上の実験結果から、聴覚であれ、視覚であれ、われわれが読む、聴く、書く、話すなどの言語活動をしているときには、非言語音である純音、雑音、器楽曲を同時に聞いても、言語脳と音楽脳とが、言語と音楽などを別々に処理しているわけではなく、言語脳の方に一緒にとりこまれて処理されるという、「言語情報優先の原則」のあることを確かめたわけである。
要するに、脳は「左脳」と「右脳」があり、それぞれ以下のように使い分けています。
- 右脳:音楽や雑音などの非言語処理をする
- 左脳:言葉や計算などの言語処理する
しかし、本を読んだり、話をしたりして左脳で言語処理をしているときに、騒音などの右脳で処理する音を聞くと、本来「非言語」として処理するはずが、脳が勝手に「言語」として処理してしまうという内容です。
そのため騒音は、心地よいものや軽く聞き流せるものと判断されにくく、結果的にイライラの元となっているのではないかということです。
1-2. 自律神経が乱れているから
日々の疲れやストレスによって自律神経が乱れている場合にも、音に敏感になりやすい傾向がみられます。自律神経が乱れることで、交感神経が優位になります。それによって、アドレナリンが過剰に分泌されるため、聴覚過敏を引き起こすというメカニズムです。
参考:瀬尾クリニック院長 瀬尾 達 監修『音に過敏でイライラする…これ病気?対処法は?病院に行く目安も』
2. 騒音による身体への影響
多くの人が騒音だと判断するような明らかに大きな音(工事現場や電車の通過音など)は、人体に直接ダメージを与えます。では、その具体的にどのような症状があらわれるのでしょうか。
2-1. 騒音による健康被害
『騒音感受性を考慮した騒音影響の評価方法に関する研究』によると、様々な疫学調査結果から騒音は以下に挙げられる影響を与えることが分かりました。
- 記憶力の低下
- 仕事効率の低下
- 高血圧のリスクの増加
- 虚血性心疾患のリスクの増加
- ストレスホルモンの増加
- メンタルヘルスへの影響
参考:京都大学博士 岸川洋紀『騒音感受性を考慮した騒音影響の評価方法に関する研究』2007年
2-2. 騒音が与えるストレス
次は騒音が与えるストレスについてです。東京都保健医療局が公開している『「騒音振動の健康影響調査」 総合解析について』によると、道路騒音によってどのようなストレスを与えているか調査した結果、以下のような症状が生じているという声がありました。
- 夜中に目がさめる
- 眠りが浅い
- ゆううつになる
- イライラする
これらが騒音ストレスによる症状です。騒音によって同様のストレスが生じている方は、防音対策を検討してみることをおすすめします。
3. 騒音ストレスを防ぐ防音対策
日常でイライラにつながりやすい騒音の代表例には、以下のようなものが挙げられます。
- 工事現場の作業音や機械音
- 自動車のエンジン音や走行音
- 生活音(足音・ドアや窓の開閉音・流水音など)
- 人の話し声や赤ちゃん・子どもの泣き声
- ペットの鳴き声
- 楽器の演奏音
これらの音は家の外から聞こえるものもあれば、家の中から聞こえるものもあります。それぞれどのような対策が効果的がご紹介しましょう。
3-1. 外からの防音対策
自宅の外から聞こえてくる音を抑えるための対策は、主に以下の3つです。
①管理会社に相談する
マンションやアパートで暮らしている場合には、必ず管理会社を通すことが推奨されます。騒音を発している本人は、周囲に迷惑をかけているつもりはないかもしれません。「迷惑だと感じている人がいる」と知らせるだけでも改善される可能性があります。
上の階からの騒音でストレスになっている場合は、管理会社を通して上の階の住人にMUTEの防音マット「防音専科」を敷いてもらえないか相談するのがおすすめです。
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②防音カーテンを使用する
窓から入ってくる騒音に対しては、防音カーテンが有効な防音グッズのひとつです。外から室内に入る音だけでなく、室内から外に漏れ出る音も低減できます。ポイントは、自宅の窓をしっかり覆えるサイズのカーテンを選ぶという点です。
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③防音パネルを貼る
隣の部屋からの音がうるさい場合は、壁の防音グッズである「防音パネル」を活用する方法があります。話し声や音楽の音などに効果的です。
3-2. 家の中での騒音対策
騒音は、外から入ってくるものばかりとも限りません。家庭内で生じる音をストレスと感じている人も少なくないでしょう。家族間の騒音に対しては、以下のような方法を試してください。
①防音マットを敷く
二階建ての場合、上の階からの音がうるさいという方も多いはず。子どもの足音やおもちゃを落とす音などが気になる場合は、防音マットがおすすめです。特にMUTEの防音マット「防音専科」は最大82%の音をカットするため、家族のストレス軽減にもつながるでしょう。
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②家具や家電の配置を変更する
背の高い家具や家電は、防音壁代わりに利用することも可能です。気になる音が生じる方向に重点的に配置してみましょう。
③寝室の位置を工夫する
寝入りや就寝中に聞こえる音に悩まされている場合は、寝室の位置を見直してもよいでしょう。家族が発する音を抑えるのではなく、自分が音から離れるという発想です。
3-3. どちらにも効果がある騒音対策
家の外、家の中、どちらからの騒音を防ぐ方法もあります。以下の3つを試してみてください。
①耳栓を活用する
「いびきがうるさい」「話し声がうるさい」などの場合、耳栓を使うことで騒音を聞こえなくできます。注意点としてあまりに遮音性の高いものを使用すると、アラームの音なども聞こえなくなるので注意です。
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②自室で過ごす際にBGMをかける
自分の好きな音楽をチョイスし、気になる騒音から気を紛らわすのもひとつの手でしょう。騒音のマスキングと呼ばれる方法です。
③規則正しい生活を送る
ささいな音も騒音に感じられるようなときには、騒音以外のストレスで自律神経が乱れているのかもしれません。ストレスを発散することや規則正しい生活を送ることを意識するとよいでしょう。
まとめ
- 騒音にイライラする背景には、脳の働きが関係している
- 自律神経が乱れている場合にも、騒音ストレスを感じやすい
- 騒音ストレスが続くと、心身にさまざまな支障をきたすおそれがある
- イヤホンやBGMを活用するのも手
- 外からの対策:管理会社に相談、防音カーテン、防音パネル
- 家庭内の対策:防音マット、家具家電の配置、寝室の位置
- 共通の対策:耳栓、BGM、規則正しい生活
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