賃貸マンションやアパートなどの集合住宅で生活していると、近隣住民の方の生活音や会話などが漏れてくることもあるでしょう。
そこで今回は、防音対策におすすめの「防音パネル」について詳しく解説します。防音パネルの効果や選び方、おすすめの使い方も合わせてご紹介しましょう。
1. 防音パネル(防音ボード)の防音効果
防音パネルとは、壁の防音対策に用いられる板状のパネルのことで、別名「防音ボード」や「吸音材」とも呼ばれています。音の漏れが気になる壁に設置することで、防音効果が期待できる防音グッズです。
ここでは、防音パネルの防音効果や防音シートやマットとの違いを詳しく紹介します。
1-1. 防音パネルの防音効果
一般的に販売されている家庭用の防音パネルの場合、10〜20デシベル(dB)程度の防音効果が期待できます。これは、通常の声で会話しても、隣の部屋では気にならない程度の効果があります。
ただし、近隣の部屋への遮音性能は、建物の構造によって大きく異なります。たとえば、鉄筋コンクリート造の建物であれば、電車の中と同じレベルの騒音である80dBの音も、30dB~40dbまで抑えられるほどの遮音性を誇ります。これがもし木造のアパートなどであれば、防音パネルを使用しても対策しきれない可能性があります。
1-2. 防音パネルで防げる音
音には大きく分けて、空気を振動させて伝わる「空気伝播音」とモノを振動させて伝わる「固体伝播音」の2種類があります。
ピアノで例を挙げると以下の通りです。
- 空気伝播音:ピアノの音色
- 固体伝播音:ピアノの打鍵音やペダルを踏むときの振動音
このうち、防音パネルで防げる音は「空気伝播音」となります。固体伝播音については、振動を抑える必要があり、また建物による影響も大きいので、防音パネルでは防ぐことが難しいです。
1-3. 防音パネルと防音シートと防音マットの違い
防音パネルと似た防音グッズとして、防音シートと防音マットがあります。名前が似ていますが、それぞれ設置場所が違うので覚えておきましょう。
防音グッズ | 設置場所 |
防音パネル | 壁 |
防音シート | 壁/床 |
防音マット | 床 |
2. 防音パネル(防音ボード)がおすすめの人
防音パネルは、次のような方におすすめのアイテムです。
- 楽器を演奏したり、歌ったりする方
- ゲームやライブ配信などで音や声を出す方
- 音楽や映画鑑賞を楽しみたい方
- 犬や猫などのペットを飼われている方
- 外の車やトラックの走行音が気になる方
- 電車の走行音や踏切の音が気になる方
- 隣の住人の生活音や会話などが気になる方
自宅で発生する雑音や騒音を外に漏らしたくない方はもちろん、外部からの騒音を軽減したい方にもおすすめです。
3. 防音パネル(防音ボード)の素材と選び方
防音パネル(防音ボード)の素材は、その効果と用途に大きな影響を与えます。以下は一般的な素材とその特徴です。選ぶ際の参考にしてください。
3-1. ウレタンフォーム
- 軽量で取り扱いやすく、吸音効果が高い。
- 比較的安価で、家庭用として人気が高い。
- 火災時に有毒ガスを発生する可能性があるため、設置場所に注意が必要
3-2. グラスウール
- 優れた吸音性能を持ち、広範囲に使用される。
- 防火性が高く、安全性が高い。
- 粉塵が出るため、施工時には適切な防護措置が必要。
3-3. ポリエステル繊維
- 人体に優しく、安全性が高い。
- 吸音性能はウレタンフォームやグラスウールに劣るが、取り扱いやすい。
- 環境に優しく、リサイクル可能な素材。
3-4. 木材(MDFや合板など)
- デザイン性に優れ、インテリアとしても使いやすい。
- 吸音性能は他の素材に比べて劣ることがある。
- 加工が容易で、DIYにも向いている。
4. 防音パネル(防音ボード)の使い方
防音パネルのおすすめの使い方を紹介します。
4-1. ゲームや映画鑑賞などをする場合
ゲームや映画鑑賞、ライブ配信をする方もいるでしょう。 そんな周囲の音を気にせず没頭したい方は、防音パネルの設置がおすすめです。外部への音漏れを軽減できるため、近所トラブルに発展するリスクを回避できます。
4-2. 外からの騒音を軽減したい場合
車や電車の走行音の騒音、隣の部屋からの生活音など、外からの騒音や雑音を軽減したいときに使えます。方向が分かっている場合は、騒音が気になる壁に防音パネルを設置してください。
4-3. 楽器の演奏を楽しみたい場合
ピアノやギターといった楽器の演奏を楽しみたい方も、防音パネルの設置がおすすめです。床には防音マット、壁には防音パネルを張り付けることで、音色による騒音トラブルについて安心できます。
4-4. 犬の鳴き声対策をしたい場合
犬の鳴き声対策にもおすすめ。東京都環境局が発表する「生活騒音」によると、犬の鳴き声はおよそ90〜100dbと、人の大声と同レベルでした。マンションの場合は、隣の部屋と接する部屋の壁に設置しましょう。
4-5. 睡眠環境を整えたい場合
騒音による睡眠不足は、大きなストレスとなり、最終的にうつ病や統合失調症などの症状が出てしまう恐れがあります。寝室のレイアウトを変えたり、寝室の場所を移動したりしても解決しない場合は、防音パネルを設置してみましょう。
まとめ
- 防音パネルとは、壁の防音対策に用いられる板状のパネルのこと
- 家庭用の防音パネルの場合、10〜20db程度の防音効果が期待できる
- 防音パネルは、貼り付けや取り付けが簡単というメリットがある
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