「ドラムの防音対策ってできるの?」
音が大きいドラム。自宅でドラムの練習をする場合、どのように防音対策すべきか分からない方も多いでしょう。
そこで今回は、「近隣住民の方に配慮しながらもドラム練習をしたい」とお悩みの方に向けてドラムの防音対策をご紹介します。
ドラムの音の大きさを解説した上で、部屋やドラム自体の具体的な防音対策について見ていきましょう。記事の最後には、おすすめの防音マットもご紹介します。
1. ドラムの種類
そもそもドラムは「アコースティックドラム」と「電子ドラム」の2種類があります。
「アコースティックドラム」は、いわゆる生のドラムセットです。ドラム(太鼓)とシンバルが実際に振動して音を出します。使用シーンは、ステージでのライブ演奏やスタジオ録音。アコースティックドラムを構成するのは、スネアドラム、バスドラム、タム、ハイハットシンバル、クラッシュシンバル、ライドシンバルなどです。
一方「電子ドラム」は、パッドを叩いて音を生成するタイプです。叩くことで電子センサーが反応し、電子的に処理され、ヘッドホンやスピーカーから出力されます。静かに練習したり、さまざまな音源と同時に演奏したりするのに適しています。
2. ドラムの音の大きさ
電子ドラムの音は、ヘッドホンに出力できるため、本記事ではアコースティックドラムの音の大きさについてご紹介します。(アコースティック)ドラムの音の大きさはおよそ「130db」です。 これはどれくらいの大きさなのか、他の音と比較して対策を考えましょう。
2-1. ドラムと他の音と比較したときの大きさ
音の大きさは、db(デシベル)という単位で表記します。dbの値が大きくなればなるほど、騒音レベルが高くなります。私たちの生活における騒音の具体例とdbをまとめたのが下の表です。
表を見ていただくと分かる通り、アコースティックドラムの130dbは、「飛行機のエンジン」や「近くの落雷」以上の音の大きさとなります。部屋で鳴らす音としてはあまりにも大きすぎるのがわかります。
2-2. 騒音とみなされるのはどらくらい音の大きさ?
では、先ほどの表の中で「騒音」とみなされる音はどれくらいなのでしょうか。それには、環境省が定めている「騒音に係る環境基準について」が参考になります。以下の表をご覧ください。
地域 | 昼間 (6~22時) |
夜間 (22~翌朝6時) |
療養施設、社会福祉施設などが集合して設置される地域など静穏な環境が必要な地域 | 50db以下 | 40db以下 |
住居地 | 55db以下 | 45db以下 |
住居地と併せて商業、工業用に使われる地域 | 60db以下 | 50db以下 |
環境省の基準によると、「40〜60db」の音の大きさを超えると騒音だとみなされる可能性が高いです。ただし、地域や時間など環境によります。
2-3. ドラムを部屋で演奏すると隣にはどれくらい聞こえる?
130dbの音を出すドラムですが、隣や上下階にそのまま聞こえるわけではありません。なぜなら壁や床、天井があるからです。また、建物の構造によっても近隣住民への聞こえ方が変わります。ではたとえば、「RC造のマンション」と「木造住宅」でドラムを叩いた場合、隣の部屋にはどれくらい聞こえるのでしょうか?下の表をご覧ください。
住宅構造 | 隣の部屋に聞こえる音量 | 音の目安 |
RC造のマンション | 80db | 地下鉄の車内 |
木造住宅 | 95db | 騒がしい工場の中 |
木造住宅に比べてRC造の方が近隣住宅への音の伝わり方はマイルドであるものの、高い騒音レベルであることに変わりはありません。よって、騒音トラブルを避けるためにも、ドラムを叩くには適切な防音対策が求められます。
参考:カナデルームMAGAZINE「ドラム」
3. ドラムの音の種類
ドラムの音には、大きく分けて次の2つの音があります。
- 空気伝播音
- 固体伝播音
空気伝播音とは、ドラムを叩いたときに空気中に伝わる音色のことで、固体伝播音とは、ドラムを叩いたりペダルを踏んだりすることで物体に伝わる振動音のことです。
電子ドラムの場合、ドラムを叩く音はヘッドホンなどに出力されるので、空気伝播音はほとんど鳴りません。一方、アコースティックドラムは空気伝播音も固体伝播音もどちらもかなりの音が響きます。
このことから、自宅でドラムを叩きたい場合は、まず「電子ドラム」をおすすめします。
4. ドラムを演奏するときの防音対策
アコースティックドラムと比べて、音が抑えられる電子ドラムですが、どうしても響く多少の打撃音と叩いたときに響く床への衝撃音は防音対策が必要です。そこでここからは、ドラムの防音対策をご紹介していきましょう。
4-1. ドラムを叩く部屋を防音対策する
ドラムを叩く際は、部屋が防音室であるとよいです。防音室の環境を作るには2つの方法があります。
一つ目は、簡易防音室(ユニットタイプの防音室)を利用すること。一つ目の方法は250万以上の価格と広い面積が必要なため、簡易防音室という名前ですが、なかなか手が出せないのも事実です
二つ目は、部屋自体を防音加工することです。床は防音マット、壁は防音パネル、窓は防音カーテンなどで防音します。今の部屋を防音室に加工することによって、自由に動ける面積を広く取れるのでおすすめです。部屋を防音室にするには、高い防音性を備える品が必要になります。壁の防音も大事ですが、一番大事なのは「床の防音対策」。なぜならドラムは、床の衝撃が大きい楽器だからです。
そこでMUTEがおすすめしているのが、防音マット「防音専科」です。防音専科はマット単体で遮音等級LL35(ΔLL-6)を誇ります。最大82%の騒音をカットする性能で、ドラムの衝撃音やアタック音を吸収します。
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4-2. ドラム自体を防音対策する
どうしてもアコースティックドラムを叩きたい方もいるでしょう。その場合、ドラム自体の防音対策は必須です。それぞれのドラムパーツにゴムパッドやメッシュヘッドなどを取り付けたり、消音タイプのスティックを使用したりすることで、騒音が軽減します。
特に、一番大きなバスドラムは、叩いた際の振動が直接床に響いてしまうため、バスドラムの脚部分に振動を吸収してくれるような防音グッズの設置がおすすめです。MUTEの「防音専科」はこの時にも役立ちます。
4-3. ドラムを叩けるマンションを選ぶ
部屋の防音だけではなく、そもそも楽器演奏ができるマンションを選ぶことも大事です。楽器演奏ができる物件は、主に次の3タイプあります。
- 防音マンション
- 楽器演奏可能物件
- 楽器相談可物件
それぞれどのような物件がご紹介します。
①防音マンション(防音室付き物件)
部屋に防音室の設置や音漏れ防止対策がされた物件。部屋全体は防音になっていないものの、防音室が設置されている物件のため、楽器にもよるが24時間いつでも好きなタイミングで演奏を楽しめる。
②楽器や演奏する時間帯に制限のある物件
完全な防音設備や対策は講じられていないものの、常識の範囲内であれば楽器演奏が認められている物件。楽器の種類によっては、演奏が禁止されているケースもある。ドラムが演奏できるかは要確認。
③楽器相談可物件
防音構造ではないものの、オーナーや管理会社の判断で楽器演奏が許可されている物件。防音性が高いとは限らないため、防音対策が必要。
ドラムは楽器の中でも特に大きな音が出るため、②と③では難しい可能性が高いです。気兼ねなくドラムを叩くには①の防音マンションへの入居をおすすめします。しかし、防音マンションでも、演奏できる楽器や時間帯が定められているケースもあるので確認しましょう。
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まとめ
- ドラムの音はおよそ130db
- ドラムの音には「空気伝播音」と「固体伝播音」がある
- 電子ドラムの場合も固体伝播音には注意しなければならない
- 部屋全体、またドラム自体に防音対策が必要である
- ドラムを楽しみたい場合は、防音性の高い物件がおすすめ
- ドラムの防音マットにはMUTEの「防音専科」
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