「うるさいと言われないためにギターを防音したい」
趣味のギターを楽しみたいという思いがありつつも、演奏時の生音が心配な方も多いのではないでしょうか。
ここでは、演奏しても問題ないギターの音の大きさや防音対策などについてご紹介します。
1. ギターの音の大きさ
そもそもギターの音の大きさはどのくらいでしょうか。
ここでは、アコースティックギターとエレキギターの音の大きさを解説します。
1-1. アコースティックギターの音の大きさ
アコースティックギターの音の大きさは、70dB~80dB程度とされています。
また、アコースティックギターの音の性質として、前方へ伝わりやすいことがあるため、演奏をしている本人が思っている以上に前方にいる人は「音が大きい」と感じることもあるでしょう。
1-2. エレキギターの音の大きさ
エレキギターの音の大きさは、70~80db程度とされています。なお、アンプを繋いでいるか繋いでいないかで変わりますが、アンプを繋げたときの最大音量は、120dbにも達します。
1-3. 音の大きさの目安
70db、80db、120db、これらの音がどのくらいの大きさかを分かりやすくするため、同じ大きさの音の例をまとめました。
デシベル(db) | 音の例 |
70db | ・高速走行中の自動車内 ・騒々しい事務所の中 ・直近の蝉の鳴き声 |
80db | ・走行中の電車内 ・直近の救急車のサイレン ・パチンコ店の中 |
120db |
・ジェットエンジン(30m近く) |
表かもわかる通り、ギターの音は騒音トラブルになりえるくらい、かなり大きいです。
参考 :C. Johnson『Intensity of guitar playing as a function of auditory feedback.』1977
2. 出していいギターの音の大きさは?
大きな音が出るギター。では、マンションなどでギターを弾く際、出していい音の大きさはどのくらいなのでしょうか。
2-1. ギターの大きさはどのくらい隣に聞こえる?
出していい音の大きさの目安は、建物の構造によって大きく異なります。
目安となるのは壁の遮音等級「D値」です。D値は、そのまま何デシベルの音を軽減するかを表すと思ってください。
たとえば、木造でできた「Aの建物」とRC造でできた「Bの建物」があったとします。
Aの建物は、木造なので壁の遮音等級は「D-35」です。ギターの音の大きさは「80db」程度なので、80-35の45dbが隣の部屋に聞こえてきます。
Bの建物は、RC造なので壁の遮音等級は「D-55」です。同じように計算して、80-55の25dbが隣の部屋に聞こえてくるというわけです。
2-2. 騒音になる基準は?
環境省の『騒音に係る環境基準について』を参考にすると、専ら住宅用になっている地域は、6~22時の昼間は「55db以下」、22時~翌6時の夜間は「45db以下」の音が騒音の基準となっています。
基準を見る限りでは、木造の建物で演奏する場合は、基準をオーバーする可能性があるため危ういです。RC造の場合は、そこまで聞こえていない可能性が高いでしょう。
しかし、木造・RC造ともに築年数が古い場合や壁が薄い場合は、想定よりも軽減できる遮音性能が低くなります。また、騒音と感じる音の大きさは人それぞれです。よって、ギターを演奏したい場合は、防音対策を必ずしましょう。
3. ギター自体の防音対策
ここからはギターの防音対策方法とグッズをご紹介しましょう。
3-1. アコースティックギター自体の防音対策
ギター単体でも相応の音量があり前方に音が伝わりやすい特徴があるアコースティックギターですが、次の防音グッズがあります。
防音グッズ | 詳細 |
サウンドホールカバー | ギターのボディにあるサウンドホールを塞ぐカバー |
サイレントピック | 通常のよりも柔らかいピック |
弱音器 | ブリッジ付近に取り付ける振動を抑制器具 |
普通に演奏するだけでもかなりの音量があるため、ギターから発する生音を軽減するサウンドホールカバーやサイレントピックなどがおすすめです。
また、費用をかけられるようであればアコースティックギターを普段通り演奏しているかのように再現できるサイレントギターも良いでしょう。
3-2. エレキギター自体の防音対策
アンプにつなげると最大120db程度の音が鳴り響きくエレキギター。エレキギター自体の防音対策をするには、まずアンプに接続しないことが必須です。
しかし、生音を存分に楽しみたい方も多いでしょう。そういった場合には、イヤホンやヘッドホンを使用しての演奏がおすすめです。
防音グッズ | 詳細 |
イヤホン ヘッドホン |
ギターの音を直接耳で聴く器具 |
4. ギターを演奏する環境の防音対策
ギター自体の防音対策だけでは不安な方は、ギターを演奏する環境の防音対策もおすすめです。自分の家の中で、ギターを演奏する部屋を防音室にすると、ギターの音色を変えずに演奏することができます。
防音室の環境を作る方法は次の3つがあります。
- 組み立て式の簡易防音室を設置する
- 防音グッズを使って防音室を作る
- リフォーム業者に依頼して防音室にする
おすすめの方法は、1と2の方法を組み合わせることです。
4-1. 組み立て式の簡易防音室を設置する
簡易防音室は平均で27dbほどの音を軽減します。ギターを演奏したいなら、ぜひ家に置きたいものです。賃貸マンションでも使用できて、価格は10万円~程になります。購入する際は、座ってギターを演奏できるサイズか確認しましょう。
4-2. 防音グッズを使って防音室を作る
木造のアパートや騒音に敏感な方がいるマンションでギターを弾く場合は、簡易防音室だけでは不安が残ります。そこで注部屋を自作で防音室にします。やり方は簡単。それぞれの場所に以下の防音グッズを使いましょう。
場所 | 防音グッズ |
壁 | 防音パネル |
床 | 防音マット |
窓 | 防音カーテン |
特に、ポイントとなるのが床の防音対策です。ギターを演奏するとき、足踏みをしたり、動いて演奏したりすることはないでしょうか?実はギターの音色の陰に隠れて、足の振動音もよく響きます。そんなときに役立つのが防音マットです。
おすすめはMUTEの防音マット「防音専科」。最大82%の音をカットする防音性能を誇り、足音やギターの音色といった様々な音を軽減します。
4-3. リフォーム業者に依頼して防音室にする
3のリフォームに関しては、賃貸ではできない点や費用がかかる点であまりおすすめはしません。
まとめ
- ギターの音の大きさは70~80db
- ギターの音は大きすぎるので防音対策必須
- ギター自体の防音対策としてはホールカバーや弱音器などを使う
- ギターを演奏する環境の防音対策としては簡易防音室や防音マットなどを使う
ギターの防音対策にMUTEの防音マット「防音専科」がおすすめです↓
MUTEの防音マット「防音専科」についてもっと知りたい方は↓
MUTE 防音専科って本当のところ買ってよかった?レビューや口コミを調査!
防音についておすすめのブログはこちら↓
最強の防音マットはこれ!1,000人アンケートで分かったおすすめ3選!
防音マンションとは?24時間楽器演奏できる物件の探し方と方法を解説!