床の防音対策は、費用と効果のバランスで選ぶなら防音マットがおすすめです。 賃貸でも工事不要で設置でき、床衝撃音を効果的に軽減できます。
1. 床の防音対策は必要か?騒音トラブルデータ
1-1. マンショントラブルで最も多いのは「騒音」

国土交通省の「マンション総合調査」によると、分譲マンションではトラブルの中で最も多い原因が「騒音」です。
床の防音対策は、賃貸・分譲を問わず集合住宅生活において重要な課題です。
1-2. 騒音トラブルの内容

騒音トラブルの最多原因は子どもの足音です。その他にも物音、音楽、洗濯機など、床を通じた階下への騒音が多く報告されています。
2. 床の騒音は「床衝撃音」
床への音は「床衝撃音」と呼ばれ、2種類に分類されます。
2-1. ① 軽量床衝撃音

軽いものの落下や床叩きで発生する、「コツン」「カラン」「カン」といった比較的高い音です。
具体例: - 食器やスプーンを落とした音 - スリッパで歩く音 - 椅子を引きずる音
軽量床衝撃音は、床の表面に敷く防音マットやカーペットで衝撃を吸収しやすい音域です。そのため防音マットでの対策が効果的で、業界全体でもLL値(軽量床衝撃音の遮音等級)を防音マットの性能指標として採用しています。
2-2. ② 重量床衝撃音

重いものの落下で発生する、「ドンドン」「ドスン」「ドタバタ」といった低く重い音です。
具体例: - 子どもが椅子から飛び降りた音 - 走り回る音 - 尻もちをついた音
重量床衝撃音は、主にマンションのコンクリートスラブの厚みや建物の構造に依存するため、防音マットだけで完全に防ぐことは難しいです。ただし、遮音等級が高い防音マットを敷くことで衝撃の一部を吸収し、階下への影響を軽減する効果は期待できます。
3. 遮音等級「L値」「ΔL値」とは
防音マットを選ぶ際に重要な指標が、遮音等級です。
3-1. 遮音等級「L値」とは

L値は、空間での防音対策を推定して決められた基準です。
数値が小さいほど遮音性能が高いことを表します。RC造マンションの一般的なL値は65〜50程度です。防音対策なしではL値が高くなり、階下に生活音が聞こえやすくなります。
3-2. 遮音等級「ΔL値」とは

ΔL等級は、床材が床衝撃音をどれだけ抑えられるかを表す、製品単体の低減性能です。
数値が大きいほど性能が高いことを表します。L値が空間全体の評価であるのに対し、ΔL値は製品単体の性能を表す指標です。
| 指標 | 評価対象 | 数値の見方 |
|---|---|---|
| L値 | 空間全体の遮音性能 | 小さいほど高性能 |
| ΔL値 | 製品単体の低減性能 | 大きいほど高性能 |
4. 床の防音対策方法
床の防音対策には、主に3つの方法があります。
4-1. ①防音マット

床の上に敷く厚みのあるマットです。床衝撃音を効果的に軽減でき、DIYで設置できます。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 価格 | 中程度 |
| 防音効果 | 大きい |
| 設置方法 | 床に敷くだけ(工事不要) |
ジョイントマット、コルクマット、タイルカーペットタイプなど複数の種類があります。
4-2. ②遮音シートでの防音

音を反射して通さない遮音機能を持ったシートです。壁や天井に貼って使うのが一般的で、話し声やテレビ音などの空気伝播音には有効ですが、床に敷いた場合の床衝撃音への効果は限定的です。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 価格 | 安い |
| 防音効果 | 小さい |
| 設置方法 | 床に敷くだけ |
手軽に導入できますが、足音対策としてはあまり期待できません。
4-3. ③防音・遮音フローリング
床面そのもので音を吸収・遮断する設計のフローリングです。生活の快適性が向上するメリットがある一方、施工費用と時間がかかります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 価格 | 高い |
| 防音効果 | 中程度 |
| 設置方法 | 専門業者による施工が必要 |
賃貸では原状回復が必要なため、導入が難しいケースが多いです。
5. おすすめは防音マットでの床防音
3つの方法を比較すると、防音マットが費用と効果のバランスに優れています。
| 対策方法 | 価格 | 防音効果 | 賃貸対応 |
|---|---|---|---|
| 防音マット | 安〜中 | 大 | 可能 |
| 遮音シート | 安 | 小 | 可能 |
| 防音フローリング | 高 | 中 | 難しい |
MUTEの防音マット「防音専科」は、タイルカーペットタイプの防音マットです。
防音専科の誕生は、自社スタッフの実体験がきっかけです。 子どもの足音で階下から繰り返し苦情を受け、市販の防音マットを何層にも重ねても解決できず、最終的に引っ越しを余儀なくされた経験から開発されました。
5-1. 防音性能が高い

防音専科は遮音等級LL35(ΔLL-6)を外部認証機関で取得しています。LL値は数値が小さいほど高性能、ΔLL値は数値が大きいほど高性能です。
LL35(ΔLL-6)は、日常生活で気になるような音はほぼ聞こえない状態になると言われる水準です。
この等級をマット単体で取得しているのが大きな特徴です。フローリングとの組み合わせで測定する製品もある中、単体での取得は信頼性の高さを示しています。
5-2. デザインが良い

防音専科は、高級ホテルや一流ブランドのカーペットを手がけるデザイナーが設計しています。
既存の防音マットに対する「肌触りが悪い」「部屋に合わない」「安っぽい」という不満を解消し、防音性能とデザイン性を両立した製品です。
5-3. 設置がしやすい

タイルカーペット型(50cm角)のため、1枚ずつ持ち運べて設置が簡単です。カッターでカットできるため、部屋の形に合わせて敷き詰められます。
工事不要で置くだけのため、賃貸でも安心して使えます。
床の防音対策に関するよくある質問
Q. 賃貸マンションで最もコスパが良い防音対策は?
防音マットが費用対効果に優れています。 防音フローリングは施工費が高く賃貸では難しい、遮音シートは安価だが効果が限定的です。防音マットは工事不要で敷くだけのため、賃貸でも手軽に導入できます。
Q. L値とΔL値、どちらを見て防音マットを選ぶべきですか?
製品を比較する際はΔL値を基準にしましょう。 ΔL値は製品単体の低減性能を表すため、防音マット同士の性能比較に適しています。L値は空間全体の遮音性能を推定する指標のため、建物の構造にも左右されます。
Q. 防音マットとコルクマットの違いは何ですか?
遮音等級と厚みが大きく異なります。 コルクマットは一般的に厚さ8〜10mm程度で、防音性能は限定的です。防音専科は厚み17.5mm(実測値約18mm)の多層構造で、コルクマットの約2倍の厚みがあります。
Q. 防音マットを敷いても足音は完全に消えますか?
完全に無音にはなりません。 特に子どもが走ったり飛び跳ねたりする重量床衝撃音は、マンション構造に依存する部分が大きいです。ただし、遮音等級が高い防音マットを選ぶことで影響を抑えやすくなります。
まとめ
- 集合住宅の騒音トラブルで最も多いのは足音
- 床衝撃音には軽量床衝撃音(LL)と重量床衝撃音(LH)の2種類がある
- 遮音等級はL値(空間全体)とΔL値(製品単体)で評価する
- 費用と効果のバランスに優れた対策は防音マット
- 防音専科は遮音等級LL35(ΔLL-6)をマット単体で取得
賃貸マンションにお住まいの方は、階下への足音やモノの落下音がどれくらい騒音になっているか気になるのではないでしょうか。
床への衝撃音は騒音トラブルの種です。床に対して何も防音対策をしていないと、騒音問題になり、最悪の場合引越ししなければならないことに..。
そうならない為にも、早めに床の防音対策することをおすすめします。
そこで、今回は、階下への騒音の原因と、床の防音対策方法3つご紹介し、その中で安くて防音効果が高い方法を解説します。
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