ジョイントマットの防音効果は?2cmの厚さでも意味ない!

ジョイントマットの防音効果は?2cmの厚さでも意味ない!?

子供や犬がいるご家庭の中には、防音目的にジョイントマットを使ったことがあるご家庭も多いのではないでしょうか。
子供用品で人気の西松屋や、インテリアで人気のニトリ、ホームセンターなど、どこでも簡単に手に入るのがジョイントマットです。

子育てに関するWebサイトやブログでも、「子供が産まれたらジョイントマット」と書かれているのを見かけます。

でも本当に防音対策はジョイントマットで大丈夫なのでしょうか?

この記事では、ジョイントマットがおすすめされる理由や注意点を紹介するとともに、ジョイントマットの防音効果について検証結果を基に解説します。

MUTEの防音マット一覧はこちら<  

 

1. ジョイントマットがおすすめされる3つの理由!

ジョイントマットがおすすめされる3つの理由

子供がいるご家庭にジョイントマットがおすすめされる理由は次の3つです。

① うるさい子供の足音の防音対策になる
② 子供の転倒事故によるケガ防止になる
③ 床の傷付き防止になる

それぞれ詳しく解説しましょう。

 

1-1. ① うるさい子供の足音の防音対策になる

1つ目は、防音対策です。

子供が部屋の中で走ったり遊んだりすると、知らず知らずのうちに騒音になり、近隣へのご迷惑になっていることがあります。

賃貸住宅では近年、騒音苦情が増えており、騒音は大きな社会問題です。

賃貸住宅のトラブルでは騒音問題が1番になっていることからも、防音対策を考えた時に、手軽にできる対策としてジョイントマットをおすすめされることがあります。

 

1-2. ② 子供の転倒事故によるケガ防止になる

2つ目は、ケガの防止。

日本では子供の不慮の事故による死亡が、死亡事故の中でも上位にあります。

子どもの見守りについては親の責任という認識が根強い日本ですが、一方で、子どもが転倒したときのデータを分析してみると、子供が転んで、身体が床に倒れるまではたったの0.5秒ということが判明しました。

子どもの転倒時間

『人工知能とデータを活用した課題解決型イノベーション:キッズデザインを例題に』西田佳史(2017.3.8)を参考にして作成

 

0.5秒と言う時間の中では、親が側にいても、物理的に間に合わないことも多いのが現状です。

そこで大事になってくるのが、子供が転ぶことを前提にした安全な床の環境づくり。その時に、厚みとクッション性があるジョイントマットがおすすめされることが多いのです。

 

1-3. ③ 床の傷付き防止になる

3つ目は、床の傷つき防止。

子育てをしていると、子供が床におもちゃを落としたりと、何かと床に傷がつくシーンが多いですよね。賃貸にお住まいの方は尚更気をつけなけらばなりません。

そんなとき、子供が遊ぶ場所にジョイントマットを敷くことで、床が傷つくのを防ぐことができます。

以上の3点がジョイントマットが子育て世帯におすすめされる理由です。

 

 

2. ジョイントマットを使うときの2つの注意点

ジョイントマットを使うときの2つの注意点

ここまで書くと、ジョイントマットは使い勝手のいいマットだという印象になりますが、ジョイントマットにも注意点があります。

それは次の2つです。

① 子どもが誤飲する恐れがある
② 防音できるとは限らない

 

2-1. ① 子どもが誤飲する恐れがある

 実は、赤ちゃんや犬猫がジョイントマットを誤飲・誤食する事故が数件報告されています。

ジョイントマットの多くは、EVA素材や、ポリエチレン発泡素材などでできており、比較的柔らかく、子供の力でも噛みちぎることが可能な素材です。誤飲すれば、窒息の原因にもなる為命に関わる重大な事故に繋がります。

転倒の防止にはなりますが、誤飲・誤食の点でおいてジョイントマットは危険なのです。 

 

2-2. ② 防音効果があるとは限らない

巷には厚さ2cmの極厚ジョイントマットがあります。

一見、かなりの防音効果が見込めそうですが、多くの方が勘違いしていることが1つあります。

それは「厚みがある=防音効果がある」ということです。

確かにそう言える部分もあるのですが、分厚いからといって必ずしも防音効果が高いとは言えません。

 

では、どうすればマットに防音効果があるか分かるのか。

秘訣をお教えしましょう。

防音効果があるかどうかを見たいときは、遮音等級「L値」(L等級)を見ればいいのです。

 

3. ジョイントマットの防音効果が分かる遮音等級とは

遮音等級「L値」(L等級)とは、防音性能の基準です。

「L値」は「LL」と「LH」の2種類があるのですが、「LL」は「軽量床衝撃音」のことで、イスやテーブルを引きずった時などの床の衝撃音の大きさです。防音マットは、この「軽量床衝撃音」の防音対策を目的に開発されているので、防音効果を見るときは、「LL」の値を見ることになります。

それでは、下の表をご覧ください。 遮音等級「L値」(L等級)の目安

 遮音等級「LL-70」が「うるさい」レベルで、「LL-35」が「通常ではまず聞こえない」レベルの音です。

つまり、LL値の値が小さいほど、防音性能が高いと位置付けられています。

 

 

4. 防音マットの効果は厚さではなくL値を見る

 「防音効果は厚さではなくL値」を見るという話について、実際に検証してみたので、音響試験結果をご紹介します。

今回、以下の3つのマットで防音効果を比較しました。

  1. コーナンのジョイントマット(厚さ0.7cm)
  2. ニトリのジョイントマット(厚さ1.6cm)
  3. MUTEのタイルカーペット(厚さ1.8cm)

まずは、それぞれのジョイントマットとMUTEのタイルカーペットについて、性能と遮音等級を比較した表をご覧ください。

ニトリvs コーナンvs MUTEの防音マット

コーナンのジョイントマットが厚さ「0.7cm」で遮音等級「LL-50」相当、対してニトリのジョイントマットが厚さ「1.6cm」で遮音等級「LL-45」相当という結果になりました。

たしかに、厚みが増えることで防音効果は高まっていますが、2倍以上の厚さになったにもかかわらず、防音効果としては「LL-50」から「LL-45」になっただけでした。

次に、MUTEのタイルカーペットを見てみると、厚さ「1.8cm」で遮音等級「LL-35」という結果でした。ニトリのジョイントマットが厚さ「1.6cm」なので、その差「0.2cm」しかありませんが、「LL-45」と「LL-35」の差があります。

よって、防音効果というのは厚さに比例しているのではなく、素材や構造、重さなどをいろいろ加味した「遮音等級」に関係があるのです。

 

そのため、ジョイントマットを防音目的で買おうと考えている方は、まず遮音等級を確認しましょう。MUTEのタイルカーペット「防音専科」のように遮音等級が「LL-35」であれば騒音問題について心配はなくなります。

しかし、1度騒音被害を受けた方は、些細な音にも敏感に反応してしまう傾向にあります。なので最初から、高い防音性を有した防音マットで対策をするのがおすすめです。

実際、MUTEのタイルカーペット「防音専科」の購入理由の多くは、コルクマット・ジョイントマットでは不十分だったのです。

まとめ

  • ジョイントマットがおすすめされる理由は、「①うるさい子供の足音の防音対策になる」「②子供の転倒事故によるケガ防止になる」「③床の傷付き防止になる」の3点
  • ジョイントマットを使うには「①子どもが誤飲する恐れがある」「②防音できるとは限らない」という2つの注意点がある
  • ジョイントマットの防音効果を見るには遮音等級「L値」をみればよい
  • 厚みがあるからといって防音効果が高いとは言えない
  • 騒音問題が気になる方は最初から遮音等級が「LL-35」のMUTEのタイルカーペット「防音専科」がおすすめ

 

 

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