マンションの二重床が騒音に!太鼓現象の正しい防音対策!

マンションの二重床が騒音に!?太鼓現象の正しい防音対策!

マンションにお住まいの方は「二重床」をご存知でしょうか。

騒音対策には二重床が良いと聞かれたことがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、果たして本当に防音効果が高いのでしょうか?

今回は、マンションの二重床について、直床と二重床の違いと見分け方、太鼓現象との関係、二重床の防音対策方法をご紹介します。

 

1. マンショントラブルで1番多い苦情は騒音

マンションやアパートなどの賃貸住宅では、近隣住民同士でのトラブルや苦情を経験したことがある人も多いのではないでしょうか。

実は、マンショントラブルを経験したことのある方は、95%にものぼります。

そのなかでも、マンショントラブルを経験した人の80%が「騒音」でトラブルという結果です。

マンショントラブルの種類と割合

 

また、騒音トラブルについてさらに見てみると、騒音の種類で一番多いのが「子供の足音が聞こえる」でした。

騒音トラブルの内容

参考:株式会社ジャストイット 分譲マンショントラブルに関する調査

「子供の足音」以外にも「物音」「洗濯機」の音など、騒音対策は比較的「床」に注力すべきということがわかります。

実は、足音などは床に衝撃を伝え、衝撃音として近隣住民の方へと伝わってしまうのです。足音を軽減するために、床の防音対策が行われているマンションを選びたいですよね。そこで耳にするのが「二重床」。

次は、床の構造について解説しましょう。

 

 

2. マンションの床構造は2種類

マンションを購入または賃貸する際、床材や壁といった表面的な内装に目が行きがちになりますが、床の構造について考えたことはあるでしょうか。

マンションの床は、フローリングが多く採用されています。フローリングはあくまでも床の表面であり、フローリングの下にあるのが構造体です。

マンションの床構造としては、「直床」と「二重床」の2種類があります。

 

2-1. 直床

直床の構造

「直床」(読み方:じかゆか)とは、床スラブと呼ばれるコンクリートの構造床に、フローリングなどが直張りしてある構造のことです。

日本では、直床が一般的でしたが、最近では二重床が増えています。

このため、築年数の古い団地やマンションは直床であることが多いと言われています。

 

2-2. 二重床

二重床の構造

「二重床」(読み方:にじゅうゆか)とは、床スラブの上に専用のボルトを立てて、その上に床材を張ってある構造のことです。

ボルトに防振ゴムをつけることで、床材の安定感を確保しています。

その名の通り、床スラブとフローリングの間に空間がある二重構造になっているのが特徴です。また、床下の空間には、配管や配線を通すことができます。

二重床は比較的新しい物件に採用されており、築古の中古物件ではあまり見られません。

 

3. 二重床は直床より遮音性が低い

二重床は遮音性能が高いと一昔前までは言われておりました。ところが、2007年までの旧性能試験制度は精度が低く、二重床は遮音性が高いというの間違いだったのです。

しかし、2008年には試験が改善され、「住宅性能表示制度」や「建築環境総合性能評価システムなどの公的評価で、二重床の遮音等級は直床よりも1ランク下がります。

つまり、同じスラブ厚・同じ床材での条件であれば、かなりの防音機能を追加した二重床でない限り、遮音性は直床に負けてしまうのです。

 

4. 二重床の太鼓現象

二重床の遮音性が低い大きな要因は「太鼓現象」にあります。

太鼓現象とは、太鼓を叩いた時のような、叩いた反対側に衝撃音がよく伝わる現象です。

 

太鼓の仕組み

太鼓は、バチで太鼓の膜を叩くことで、太鼓が振動し、また中で空気も振動することで音が大きくなります。

 

マンションでの太鼓現象

これが二重床でも同じ現象で起こります。

二重床はフローリングと床の構造の間に空気の層ができ、子供が飛び跳ねたり、走ったりすることで、通常の衝撃音が空気を震わせ、音を増幅して階下へと伝えてしまうのです。 

 

5. 二重床と直床の見分け方

自分の家が二重床だったらどうしようと思った方に、「二重床」と「直床」の見分け方をご紹介しましょう。

一番確実なのは設計図面をみることですが、設計図面を確認できないことがほとんどだと思います。

そんなときに、簡単に「二重床」と「直床」を見分ける方法が次の3つです。 

  • ① 手や足で触れた時の感触
  • ② 軽く叩いたときの床の響き
  • ③ リビングのサッシレールの位置

 

5-1. ① 手や足で触れた時の感触

1つ目は、手や足で触れた時の感触。

リビングの床を触ってみてください。このときふわふわとした感じがすれば「直床」の可能性が高いです。

理由として、建築の防音規定の関係により、直床の床材はクッションフロアなど、クッション性があるものを指定されることが多いからです。

 

5-2. ② 軽く叩いたときの床の響き

2つ目は、軽く叩いたときの床の響き。

階下に響かない程度で軽く床を叩いてみてください。

このとき、「ゴンゴン」という重い音の感覚があれば「直床」の可能性が高いです。というのも、「直床」は下地がコンクリートになっているからです。

逆に、「コンコン」という軽い音の感覚があれば「二重床」の可能性が高いです。というのも、「二重床」は中が空洞になっているからです。

 

5-3. ③ リビングのサッシレールの位置

3つ目は、リビングのサッシレールの位置。

窓の下の段差になっている部分を見てください。

このとき、サッシレールから下の段差の部分がが床より10cm以上高く設置されているならば、「直床」の可能性が高いです。

 

いかかでしたか?あなたの部屋の床は「直床」と「二重床」のどちらでしたでしょうか?もし「二重床」でしたら、防音対策をすることをおすすめします。

 

6. 二重床の遮音性を高める方法

これまでで、二重床の遮音性が高くないことがわかりました。しかし、現在多くのマンションでは、二重床が主流となっています。

配線や配管などが整理しやすく、リノベーションにも対応している構造のため、もうすでに建築されている物件に関しては二重床が採用されているのです。

では、どうすれば床の騒音対策が可能なのでしょうか。

床の遮音性能を高める方法としては、防音カーペットを敷く方法が有効です。

防音カーペットにも遮音等級があり、遮音性能の高いカーペットを選ぶことで床の騒音対策ができます。

床の遮音等級 防音専科 防音マット 床材 遮音等級早見表

上図は床の遮音等級をわかりやすくまとめたものです。

遮音等級はLL値と言う値で表すことができます。このLL値の数字が小さければ小さいほど、防音性能が高い商品です。

こちらの図を見ますと、通常防音対策に用いられる、コルクマットや防音カーペットのLL値はLL45〜LL50となっています。

もちろん、こちらの遮音等級のカーペットでも音は軽減されますが、床の衝撃音は思っているよりも伝わってしまいます。

そこでMUTEの防音専科では、今までの防音マットやカーペットでは効果を感じられなかった方でも満足いただける「LL35」を実現しました。

人が気になる音域での音の吸収率は「−82%」を達成し、他の防音カーペットを遥かに超える防音性となっています。

 

まとめ

  • マンショントラブルを経験したことのある人は95%
  • マンショントラブルの80%が「騒音トラブル」
  • 騒音トラブルで最も多い原因が「子供の足音」
  • 床は「直床」と「二重床」の2種類
  • 二重床は直床より遮音性が低値
  • 二重床の遮音性が低い理由は太鼓現象によるもの
  • 太鼓現象とは太鼓を叩いた時のように叩いた反対側に衝撃音がよく伝わる現象

 

以上、マンションは二重床でも騒音が響いてしまうことがわかりました。MUTEの防音マット「防音専科」なら、二重床でも安心して防音対策が可能です。

防音マット 防音専科
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