「上の階から出る足音の騒音がうるさい...」
マンションやアパート暮らしの方は、このような騒音問題に対面する方も少なくないと思います。
この記事では、「最初は騒音を許せていたけれど、とうとう我慢の限界がきた」方のために、「騒音被害の相談で警察に通報してもいいのか」について解説します。
1. 騒音被害の相談で警察に通報してもOK
まず最初にご安心ください。
「騒音被害で警察に通報しても大丈夫」です。
110番通報もしくは交番に直接相談すると、騒音を出している住民のところに注意にいってくれます。
実際のところ、マンションやアパートにおいて近隣住民との騒音トラブルが相次いで報告されています。コロナ禍で在宅時間が大きく増えた2020年の3、4月時点では、東京都内の騒音関連の110番は計2万4245件に上り、2019年の同期(1万8864件)と比べ28.5%増加しました。
また、騒音問題は近年、暮らしに密着したトラブルになっています。国の公害等調整委員会に寄せられた苦情のうち、騒音は2014年度から5年連続で最多となっていたのです。
すでに騒音被害に遭われている方、上階もしくは隣の部屋の音が最近気になる方は、我慢の限界が来たら、警察への通報を考えてもいいでしょう。
2. マンションアパートでの騒音の種類
騒音被害で警察に通報をしたいけれど、今気になっている音は「騒音」と言っていい?という方もいると思います。
そこで、マンションアパートでよくある騒音の種類をまとめます。
大きく分けて以下の3つが警察トラブルになりやすい音です。
2-1 . ① マンションの上階からの足音
1つ目は、マンションの上階からの足音。
実は、騒音で最も多い苦情は特に「子供の足音」なのです。
足音は「固体伝播音」と言われ、物質が振動して伝わる音で、「太鼓現象」と呼ばれる現象によって硬いコンクリートでも音が増幅して伝わってしまいます。
これにより、マンションやアパートで使われているコンクリートは、空気の15倍音が伝わりやすいと言われています。
床の防音対策を本格的にしていない家庭が多いので、子供が歩いたり走ったりすると、階下へ騒音として伝わってしまいます。階下には、思いがけず音が大きく伝わるため、騒音問題に発展することが多いのです。
2-2. ② 話し声やテレビの音、楽器演奏の音
2つ目は、話し声やテレビ、楽器演奏の音。
話し声やテレビ、楽器演奏の音は、「空気伝播音」と言われ、空気が振動することで伝わる音。静かな深夜の時間帯に、大声で電話をしたり、大ボリュームでテレビを見たり、ギターやピアノなどの楽器を演奏したりすると、隣の部屋に聞こえるものです。
夜中の騒音問題はもちろんですが、昼でも騒音問題になることもあります。マンション暮らしの方の中には、在宅勤務で仕事をする方も少なくありません。その際、オンライン会議の音声が騒音の原因となることもあるのです。
2-3. マンションの床に物を落とす音
3つ目は、床に物を落とす音。
生活している以上、物を落とすことはあります。物が落下する音は足音と同じ。物が落ちた時の打撃によって床が振動し、マンションの階下へ伝わります。
もちろん、上階の人がわざと物を落としているなんてケースはそうそうないと思いますが、頻繁に音がする場合は警察への通報につながることがあります。
3. 警察に通報するときに準備すること
- 騒音が出ている場所(住所、部屋番号、分かれば氏名)
- 騒音の内容(音の種類、頻度、時間帯、大きさ)
- あなたのこと(氏名や住所)
4. 警察への通報以外の解決手段
4-1. ① 警視庁の相談ホットライン「#9110」に電話する
4-2. ② 警察に被害届を出す
騒音トラブルの中で警察に頼る場合、警察への通報以外の方法として「被害届」というものが存在します。
被害届とは、被害があった場所の最寄りの警察署へ犯罪被害にあったことを警察に届け出る書類のことです。
警察への110番などでの通報では「現在起こっている犯罪」に対して行われるのに対して、被害届は現行犯以外でも対処してもらえるというメリットがあります。
警察へ110番通報しても、現在進行形で鳴っている音に対しての注意しかできない為、予め被害届を出しておくことで通報した時に騒音が鳴り止んでいても騒音加害者に事情聴取や、厳重注意をしてくれます。
刑罰としては15年以下の懲役、または50万円以下の罰金と定められています
4-3. ③ マンションの管理会社に騒音苦情を伝えてもらう
直接、騒音の苦情を伝えると、思いがけないトラブルに発展する恐れがあるので、間に第三者であるマンションの管理会社を通して騒音苦情を入れる方法があります。
その場合、管理会社はマンション・アパートの掲示板に告知をしたり、郵便受けにお願い文を投稿したりします。
4-4. ④ 騒音苦情を直接本人に訴える
騒音の被害を直接訴えるというやり方もあります。
実際にMUTEが聞いた例では、以下の方法がありました。
- インターホンを鳴らして対面で訴える
- 騒音について苦情の手紙を出す
- 部屋のドアやマンションの共有部の掲示板に張り紙を貼る
しかし、このやり方については、騒音を出している住人が逆上してトラブルになる可能性もあるのでおすすめしません。なので、騒音問題については第三者を介すのがおすすめです。
まとめ
- 騒音被害の相談で警察に通報してもOK
- マンションでの騒音の原因は「子供の足音」「話し声」「テレビの音」「楽器演奏の音」「生活音」等
- 警察に通報する場合は、騒音の発生場所や騒音の内容をまとめておく
- 騒音被害を出す人に名前を伝えたくない場合は警察に「匿名で」とお願いしておく
- 警察に通報する以外に「警視庁の相談ホットラインに電話する」「被害届を出す」「管理会社に注意を頼む」「直接騒音被害を伝える」というやり方もある
上の階に住んでいる「子供の足音」が気になる場合は、MUTEの防音マット「防音専科」を管理会社におすすめしてもらうのも手です。「防音専科」は、遮音等級「LL-35」を取得した防音マットで、「通常ではまず聞こえない」レベルの防音効果があります↓
MUTEの防音マット「防音専科」についてもっと知りたい方は↓
MUTE 防音専科って本当のところ買ってよかった?レビューや口コミを調査!
騒音対策についておすすめのブログはこちら↓
最強の防音マットはこれ!1,000人アンケートで分かったおすすめ3選!
騒音性難聴になると4000Hzが聴こえにくい?症状、原因、治るかどうかを解説