賃貸マンションにお住まいだと、「生活音が外へ漏れているのではないか」もしくは「隣の家の音がうるさいな」など気になることがありますよね。
防音対策をしようにも、賃貸には「原状回復義務」があり、大規模な防音工事はできません。また、防音性が高いマンションに引越しをするのにも相応のお金がかかります。
そこで第三の選択肢としてあるのが、お金をかけずに自分で防音対策をしてしまう方法。今回は、個人でできる賃貸での防音対策方法を一から解説しましょう。
1. マンションの騒音問題事情
防音対策をする前に、知っておきたいことが2つございます。1つ目が、マンションの騒音問題事情です。どれくらいの割合で、どんな音が騒音問題になりやすいのか、意識すると防音対策の加減がわかります。
1-1. 約80%の人が騒音が原因のトラブルを経験
参考:株式会社ジャストイット 分譲マンショントラブルに関する調査
分譲マンションの居住経験者に向けたアンケートによると、マンショントラブルを経験した人のうち、約80%の人は「騒音」が原因でトラブルを経験したと回答したことが分かりました。
マンションの構造は、主に「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」「RC造(鉄筋コンクリート造)」「S造(鉄骨造)」のどれか。木造に比べれば頑丈な造りなので防音対策をしなくてもよさそうですが、マンションでも防音対策の必要性があることが分かります。
1-2. 騒音トラブルの原因 第一位は「子供の足音」
参考:株式会社ジャストイット 分譲マンショントラブルに関する調査
次に騒音トラブルの原因ランキングを見てみると、「子供の足音」が原因の第一位だということが判明。第2位の「物音」も床への衝撃音が関係するので、賃貸マンションで防音対策をする際は、階下への音に最も注意を払うことが大切だと分かります。
2. 音は「空気伝播音」と「固体伝播音」の2種類
次に知っていただきたいのが、音にはどのような種類があるかです。音の種類は「空気伝播音」と「固体伝播音」の2種類。それぞれ簡単にご説明しましょう。
2-1. 空気伝播音(くうきでんぱおん)
空気伝搬音とは、空気を媒体として伝わる音のことを指します。例をあげると、話し声や音楽などです。空気伝播音は主に、音を跳ね返す「遮音」と音を吸収する「吸音」を組み合わせる方法で防音対策をします。
2-2. 固体伝播音(こたいでんぱおん)
固体伝播音とは、物体を通じて伝わる音のことを指します。例をあげると、足音や掃除機の音、洗濯機の音、物を落とす音などです。固体伝播音は主に、振動を抑えること「防振」で防音対策をします。
3. 場所別の防音対策方法
- 賃貸マンションは防音対策が必要(特に床)
- 音には種類によって対策方法が異なる
この2つがお分かりいただけたところで、自分でできる防音対策方法をご紹介しましょう。すべて行うことで、防音工事や引越しに比べて格段に価格を抑えながら、一定の防音機能を備えることができます。
3-1. ドアの防音対策
ドアは、厚み、材質、隙間によって防音対策の必要性がかわる場所です。
ドアの防音対策は、隙間から漏れる空気伝播音を防ぐために行います。防音対策グッズで使用するのは、「隙間テープ」です。
大きな効果を得られるわけではありませんが、ダイソーなどの100円均一で手に入れられるので、費用がほとんどかからないのが魅力です。
3-2. 窓の防音対策
窓は、厚みがなく隙間があるという点で音が漏れやすい場所です。
窓の防音対策は、話し声やテレビ、音楽の音といった空気伝搬音を軽減するために行います。防音対策グッズで使用するのは、「防音カーテン」「二重窓キット」「隙間テープ」などです。おすすめは防音カーテンと隙間テープ。取付が簡単ながら、多少の防音性能が期待できます。
ただし、効果が期待できるのは、「赤ちゃんの泣き声」「小型犬の鳴き声」「ピアノの音色」といった中~高音域の音。電車や車の音、工事の音、ドラムの音といった振動を伴う固体伝播音については効果があまりないのでご注意下さい。
窓(サッシ)の防音対策方法!騒音の原因と3つの防音対策グッズ
3-3. 壁の防音対策
壁は、厚みや構造、使用されている材質によって防音対策の必要性がかわる場所です。
壁の防音対策も同様、空気伝播音を主に軽減するために行います。防音対策で使用するのは、「吸音材」「防音シート」などです。おすすめは吸音材。
遮音機能と吸音の両方を併せ持つ吸音材が望ましいです。また、賃貸であれば「原状回復」しやすい吸音材を選ぶと良いでしょう。剝がす際に、壁に傷がついたり、壁紙が剥がれたりすると、退去時に費用を請求されることがあります。
壁の防音対策を始めるなら絶対に知っておくべき事実と対策グッズ!
3-4. 床の防音対策
床は、騒音トラブルの原因に最も関係する場所です。
床の防音対策は、空気伝播音と固体伝播音の両方を対策するために行います。防音対策で使用するのは「防音マット」です。おすすめは施工が簡単なタイルカーペットタイプの防音マット。とくに、MUTEの防音マット「防音専科」です。
マット単体で、「通常ではまず聞こえないレベル」の遮音等級LL35の防音性能を備え、足音、物を落とす音、話し声、ピアノの打鍵時の音、ドラムの音といった空気伝播音と固体伝播音の両方の音を最大82%軽減することができます。
まとめ
- マンションは騒音トラブルが多い
- 子供の足音が騒音トラブルの原因第一位
- 音は空気伝播音と固体伝播音の2種類
- ドアの防音対策は隙間テープ
- 窓の防音対策は防音カーテンと隙間テープ
- 壁の防音対策は吸音材
- 床の防音対策は防音マット(特にMUTEの「防音専科」)
以上の防音対策を一通り行えば、一定の防音性能を備える防音室の完成です。ただし、お住いのマンションの構造、居住者、出している音の大きさなどによって結果が異なるため、100%騒音トラブルを避けられると保証できません。
しかし、少なくとも床の防音対策については、MUTEの防音マット「防音専科」を使えば、階下からの騒音トラブルの可能性はぐっと低くなります。
まずは、床の防音対策から始めてみてはいかがでしょうか↓
MUTEの防音マット「防音専科」についてもっと知りたい方は↓
MUTE 防音専科って本当のところ買ってよかった?レビューや口コミを調査!
防音についておすすめのブログはこちら↓
最強の防音マットはこれ!1,000人アンケートで分かったおすすめ3選!