騒音とは?環境省による定義と騒音となる基準の例を解説

騒音とは?環境省による定義と騒音となる基準の例を解説

「騒音とはいったいどんな音だろう」

日本大学理工学部の教授・藤田肇氏によると、騒音とは、「ある人にとって聞きたくない音」のうち、特に「邪魔になる音」であると定義しています。

なぜ曖昧な定義なのかというと、騒音は主観的なものであり、人によって変わるからです。

しかし、そんな定義では困る方も多いはず。なぜなら、騒音問題は意外と多いからです。

よってこの記事では、「騒音」の具体的な定義とともに、基本的な騒音レベルの例を分かりやすく解説します。

参考:日本大学理工学部教授 藤田肇(1998)『騒音とは(技術者として騒音問題にどう対応するか)

 

1. 環境省による騒音の定義

どれくらいの音から騒音になるか気になると思います。

そこで、騒音について具体的な大きさを定義した環境省の定義をご紹介します。環境省は以下のように騒音を定義しています。

環境基準は、地域の類型及び時間の区分ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし、各類型を当てはめる地域は、都道府県知事(市の区域内の地域については、市長。)が指定する。

参考:環境省『騒音に係る環境基準について

これだけでは何もわからないと思うので、環境基準を表にしてまとめました↓

環境省による騒音の定義

私たちに関係があるのは、上から2番目の「専ら住宅用の地域」の行。騒音レベルを見てみると、6~22時の昼間は「55db以下」、22時~翌6時の夜間は「45db以下」を下回ることが求められており、それ以上の音を出すと騒音になる可能性が高いことがわかります。

 

2. 騒音レベルの目安と日常生活における例

「db」という言葉がでてきました。これは「デシベル」と読み。音の大きさ、もしくは音圧といったものを表す単位です。

騒音のポイントとなる「55db」と「45db」。それぞれ、どのくらいの音の大きさなのか、以下の表をもとに解説しましょう。 

騒音レベルの目安

2-1. 昼の騒音レベルの基準「55db」

まずは、昼の騒音レベルの基準である「55db」。

表でいうと「50db」「60db」「70db」あたりの音の大きさです。

  • 「50db」...エアコンの室外機、換気扇
  • 「60db」...洗濯機、掃除機、テレビ、トイレの音
  • 「70db」...騒々しい街頭、セミの鳴き声

よって、昼間は洗濯機くらいの音が騒音か騒音でないかのラインです。また、70dbの「街頭くらいの音」を出すことがあれば、基準を超えています。いくら昼間と言えど、隣に住んでいれば気になりますよね。

 

2-2. 夜の騒音レベルの基準「45db」

次に、夜の騒音レベルの基準である「45db」。

表でいうと「40db」「50db」「60db」あたりの音の大きさです。

  • 「40db」...市内の深夜、図書館、静かな住宅街の昼
  • 「50db」...エアコンの室外機、換気扇
  • 「60db」...洗濯機、掃除機、テレビ、トイレの音

よって、夜間はエアコンの室外機くらいの音が騒音か騒音でないかのラインです。また、60dbの「洗濯機」を出すことがあれば、基準を超えています。「夜に洗濯機を回さないでください」という苦情をよく見かけますよね。

 

3. まとめ

両方の基準を見ると、少し基準が厳しいと思われたかもしれません。しかし、これは建物の場所や構造によって変わります。

環境省の定義を踏まえて、騒音レベルでうるさいと感じる「感覚値」で考えると、下記のレベルが騒音の基準と考えるのはいかがでしょうか。

  • 「基準+5db」は耐えられる
  • 「基準+10db」は少しうるさい 

もし、騒音になるような音を出されていましたら、騒音対策をしましょう。

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