【図解あり】遮音とは?よくある10の質問を徹底解説!

【図解あり】遮音とは?よくある10の質問を徹底解説!

お部屋の防音対策をするためには、防音に関する知識を身に着けることが大切です。

今回は防音に似た言葉の「遮音」について解説しましょう。

 

1. 遮音の意味って?

遮音とは

遮音(読み方:しゃおん)とは、音を跳ね返すことで音の大きさを軽減する方法です。

遮音材があることで、内部の音が外部に、もしくは、外部からの音が内部に伝わらないように遮ることができます。 

 

2. 遮音はどういう原理?

遮音のメカニズムについてご説明しましょう。

専門的な話なので、興味のない方は飛ばしていただいて大丈夫です。

そもそも壁があるのに、なぜ音が漏れるのかについて解説します。音は、空気中を伝わって私たちの耳に届きます。これが、隙間も通気性もない壁などに届くとき、「音圧」という力で壁が振動するのです。そして、壁が振動したことにより反対側で接している空気も振動し、音が壁をすり抜けるというわけです。

このとき、透過する音もあれば、吸収される音、反射される音があります。遮音材は、その材質からとくに反射に特化しており、音を跳ね返して大きさを軽減することができるのです。

参考:日本建築学会編『設計計画パンフレット4 建築の音環境設計』(1983・彰国社)
吸音・遮音の基礎理論』京都大学 高橋大弐

 

3. 防音と遮音の違いは?

防音と遮音の違い

防音とは、遮音と吸音を組み合わせて音を軽減させることです。

遮音は「遮音」は音漏れを軽減させるために音をあえて「反射」させる方法で、「吸音」は音の反射を軽減させるために音を「吸収」する方法です。

そのため、高い防音効果を得るためには、吸音材と遮音材の両方を使う必要があります。

 

4. 遮音で防げるのはどんな音?

音の種類

遮音で防げる音は、「空気伝播音」と呼ばれる音です。

音には、空気中を伝わる「空気伝播音」と物体を伝わる「固体伝播音」の2種類があります。「固体伝播音」を抑えるには防振性がある物が必要です。一方、「空気伝播音」は、遮音材によって防ぐことができます。

 

5. 遮音性が高いとどのようなメリットがある?

遮音性が高い環境は2つのメリットがあります。

1つ目は、内部から外部に漏れる音が軽減されることです。例えば、ピアノの音、テレビの音、犬の鳴き声などの音が外に漏れるのを軽減することができます。

2つ目は、外部から内部に入ってくる音が軽減されることです。例えば、工事の音、車の音、通行人の話し声などの音が聞こえるのを軽減できます。

 

6. 遮音性を高いことのデメリットは?

遮音性が高く、吸音性がほとんどない環境があります。それはお風呂です。

お風呂で歌を歌うと気持ちいいと思ったことはないでしょうか? これは音が反射されて、自分の声が良く聞こえるからです。

一方、浴室での会話となると、お互いの声がよく反響するので、聞き取るのが難しくなります。つまり、あまりに遮音性が高すぎると聞きたい音をうまく捉えることができないというデメリットがあるのです。

 

7. どんなときに遮音が必要?

遮音が必要になるケース

遮音が必要な例を挙げると、次のケースとなります。

  • 隣室から苦情を言われたとき
  • 家で音楽を練習するとき
  • 隣の部屋のテレビの音がうるさいとき
  • 外の車の音が騒音だと感じるとき

  

8. 遮音と吸音、設置はどちらが先?

吸音と遮音のどちらが先か

遮音シートを例に解説しますと、「吸音」より「遮音」を先にするのがおすすめです。

遮音シートとは、音を跳ね返して音量を軽減するシートのこと。厚さが数ミリのため、大きな音を跳ね返すほどの性能はありません。そのため、吸音材を使って、ある程度音を吸収した後に、遮音シートがあると効率がいいのです。

よって、遮音シートを先に貼り、その上に吸音材を設置するのがおすすめとなります。なお、遮音シートは床と壁、どちらにも使うことが可能です。

 

9. 遮音材って何?

遮音材は、その名の通り遮音に特化した素材です。具体的には「遮音シート」と呼ばれることもあります。

素材として用いられるのは、鉄板、コンクリート、石膏、アスファルト、不織布などです。

 

10. おすすめの遮音材は?

現在MUTEでは、防音マットのみを販売しています。そのため、遮音材については他社の人気の商品をご紹介します。

壁におすすめなのは、遮音と吸音のどちらの機能も備えるIimono117の防音シート「デッドニングシート」。床におすすめなのは、防振性も備えた東京防音の防音シート「制振・防音シート(純鉛)」です。

 

まとめ

  • 遮音は、空気中を伝わる音を反射して軽減する方法
  • 防音対策の際は、吸音材より先に遮音材を設置する
  • 遮音は外部からの騒音対策にも有効

 

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