「カラオケの声が隣の家に漏れてうるさいと思われていないかな?」
Switchやスマホアプリを使って、マンション・アパートでカラオケを楽しむ場合、隣の家に音が漏れていないか心配になることでしょう。
そこで本記事では、自宅カラオケの防音対策について詳しく解説します。一戸建ての方も必見です。
1. 自宅カラオケの音の大きさ
マンションやアパートで自宅カラオケをした場合、どのくらいの音が生じるのでしょうか。
1-1. 自宅カラオケの大きさと他の例
普通の声の大きさが60db、カラオケの店内中央で計測した音が90dbなので、自宅カラオケをした場合の音の大きさは60~90dbだと推測されます。一人で歌う場合を想定していますが、二人以上だとさらに大きくなる可能性があります。
60~90dbといってもイメージしにくいと思うので、他の音の具体例も下表にまとめました↓
音の大きさ | 具体例 |
60db | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
70db | 高速走行中の自動車内 騒々しい事務所の中 セミの鳴き声(直近) |
80db | 走行中の電車内 救急車のサイレン(直近) パチンコ店内 |
90db | カラオケ音(店内中央) 犬の鳴き声(直近) |
具体例を見ただけでも分かる通り、自宅カラオケは相当大きな音です。騒音で苦情を言われないか心配になりますよね。
参考:深谷市「騒音の大きさの目安」
1-2. 騒音の基準
自宅カラオケは、果たして騒音になるのでしょうか?
環境省が定める騒音基準では、昼間は55db(デシベル)以下、夜間は45db以下の環境が望ましいと推奨しています。
最初にご紹介した自宅カラオケの音の大きさは、直接聞いた場合の大きさです。つまり、間の壁や床などは考量されていません。よって、自宅カラオケの音の大きさだけ見ると、騒音基準をオーバーしていますが、実際は壁が音をある程度遮断します。
とはいえ、音をどれくらい遮断するかは、建物の構造や厚みによって変化するため、防音対策なしで自宅カラオケをするのは避けたほうがいいです。
参考:環境省「騒音に係る環境基準について」
2. 防音マイクで役立つ防音グッズ
防音対策が必要なことが分かったところで、自宅カラオケに役立つ防音グッズをご紹介しましょう。それは防音マイクです。
防音マイクは、一般的なマイクとは異なり、声が周囲に漏れにくいよう設計されており、「ミュートマイク」や「消音マイク」とも呼ばれます。口の周りにぴったりフィットするカップ型カバーが一般的で、防音素材+口を覆う構造により歌声を吸収します。
3. 自宅カラオケの防音対策
日常的に家でカラオケを楽しむのであれば、専用の自作防音部屋を用意するのもおすすめです。先ほど紹介した防音マイクと組み合わせれば、より高い効果が期待できるでしょう。
防音部屋づくりで意識したいポイントは、次の3つです。
- 壁
- 窓
- 床
3-1. 壁:吸音材 / 吸音パーテーション
壁の防音対策には、吸音材もしくは防音パーテーションを使いましょう。歌は、空気伝播音と呼び、空気中を伝わって耳に届きます。空気伝播音が壁に届いたとき、壁に反射された音が自分に聞こえる音で、すり抜けた音が隣の家に聞こえる音です。よって、すり抜ける音を少なくさせるのが吸音材の役割となります。
3-2. 窓・ドア:防音カーテン&防音テープ
窓は、隙間がある、厚みがないといった点で、音が漏れやすいです。そこで効果的なのが、防音カーテン。一般的なカーテンよりも重なりと厚みを増やすことで、遮音性が高めています。
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また、窓の隙間には防音テープを使いましょう。100均でも手に入るので、一番最初にできる防音対策です。ちなみに、窓だけではなくドアにも使えます。
防音テープは、適切な厚みのものを用意する点がポイントでしょう。ドアを閉めた際、「少し閉めにくい」と感じる程度がちょうどよいです。
3-4. 床:防音マット
「カラオケに床は関係ないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、実は、防音マットの効果も見逃せないものです。
カラオケをする際、自分でも気付かないうちに足で拍子をとることがあります。また、スピーカーで音を流すと振動音が生じます。これらの音は固体伝播音といって、物体を通じて建物中に広がります。
この固体伝播音は、防音カーテンや吸音材では防ぐことはできません。そこで役立つのが防音マットです。
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まとめ
- 自宅カラオケの音量は、60~90db
- 騒音の基準は昼が55dbで、夜が45db
- 対策方法①は防音マイク
- 対策方法②は防音の自宅カラオケ部屋作り
- 壁・窓・隙間・床それぞれに適切な対策アイテムを用いること
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