マンションや一戸建てにおける音漏れの原因のひとつは、窓や扉などの「隙間」。そんな隙間をなくすのにおすすめなのが「防音テープ」です。
そこで今回は、防音テープの防音効果を詳しく解説。防音テープの種類や選び方、そしておすすめの防音テープもご紹介しましょう。
1. 防音テープの防音効果
ここでは、防音テープとはどのような防音グッズなのか、そして防音テープの防音効果などを詳しく解説します。
1-1. 防音テープとは
防音テープとは、窓やドアの隙間をなくす防音グッズです。
窓や扉は構造上、どうしても隙間が生じます。特に窓は、締め切っている状態でも、レールや窓同士が重なる「引き違い」の部分にわずかに隙間ができてしまうものです。そんな隙間をなくすのが防音テープです。
防音テープは、100円ショップやホームセンター、ECサイトなどで、誰でも手軽に購入できる防音グッズです。比較的安価であり、設置方法も簡単であることから、初めての方でも設置しやすいといえます。
1-2. 防音テープの防音効果は?
結論からいうと、防音テープを使って完璧に防音するのはとても難しいため、あくまでも補助的な防音グッズとして使いましょう。
しかし、防音性の高いテープを使って窓や扉の隙間を埋めれば、10〜15デシベル(db)程度の防音効果が期待できるといわれています。人の声で比較すると、大声が80db程度、普通の声が60db程度とされているため、体感する騒音レベルの軽減が期待できるでしょう。
より高い防音効果を期待する場合は、防音パネルやパーテーションなど他の防音グッズと併用することをおすすめします。
2. 防音テープの効果
防音テープは、防音効果以外にも次のような効果・メリットがあります。
- 隙間風やホコリの侵入を軽減できる
- 防虫効果が期待できる
- 機密性がアップし、冷暖房効率を高められる
窓や扉の隙間を埋めることで、隙間風やほこりの侵入を防げます。さらに、ゴキブリなどの害虫が室内に入り込むリスクも軽減できるでしょう。
また、機密性が高まることで冷暖房効率がアップするので、省エネ効果も期待できます。
3. 防音テープのおすすめの設置場所
防音テープを活用する際のおすすめの設置場所は、次のとおりです。
- 玄関ドア
- 窓(サッシ)
- 開き戸・引き戸
3-1. 玄関ドア
玄関ドアに防音テープを設置する際は、ドア枠と扉の隙間に貼り付けます。人の出入りが多く、雨風にさらされる場所のため、耐久性や耐候性(屋外の使用に耐えられる性質のこと)の高い防音テープがおすすめです。
3-2. 窓(サッシ)
窓に設置する際は、窓枠や窓が重なり合う部分に貼り付けます。雨や結露によって劣化しないよう、防水性や耐久性の高い防音テープを選びましょう。
3-3. 開き戸・引き戸
室内の開き戸や引き戸に防音テープを設置することで、扉を開け閉めする際の衝撃音を緩和する効果が期待できます。厚みや重みのあるテープを使用すると開け閉めしにくくなるため、注意してください。
4. 防音テープの種類
防音テープの種類は、大きく分けて次の4つがあります。
4-1. スポンジ(ウレタン)タイプ
100円ショップやホームセンターなどでもよく販売されているタイプです。テープ表面にスポンジ(ウレタン)が付いています。
クッション性が高く、隙間を埋めやすいのがメリットである一方で、機密性がなくスカスカしているため、防音性はそこまで期待できないでしょう。
4-2. モヘアタイプ
表面に細かな起毛素材が貼り付けられているタイプの防音テープです。風呂場や網戸の引き戸部分に設置されており、扉が擦れる音を軽減してくれたり、害虫の侵入を防いでくれたりする効果があります。
同様、気密性がないため、防音性はそこまで期待できません。
4-3. ゴムタイプ
ゴムタイプは、耐久性・防音性ともに優れているのが特徴です。テープのなかが空洞になっているものを選ぶと、窓や扉の開け閉めにも影響が少ないでしょう。
また、窓のサッシ部分や扉のドア下部分にゴムタイムのテープを設置すると、ゴムが擦れてしまって開け閉めができなくなる恐れがあります。下部分を避けた3辺に設置してください。
4-4. エプトシーラー(EPDMゴム)タイプ
エプトシーラー(EPDMゴム)とは、ゴムの一種であり、防音性だけでなく、耐候性、耐熱性、耐寒性、耐久性の全てにおいて優れた素材です。ゴム素材ですが、スポンジのように柔らかいのが特徴で、窓や扉の隙間に設置できて、窓枠やドア枠に取り付けても開け閉めがしやすいです。
5. 防音テープの選び方
防音テープの選び方を詳しく解説します。
5-1. 素材
防音テープを選ぶ際は、テープの素材に着目してください。防音性を求める方は、ゴムタイプ、もしくはエプトシーラー(EPDMゴム)タイプがおすすめです。
スポンジ(ウレタン)タイプは、防音性があまり期待できません。また、耐久性も低いため、こまめな交換が必要となる可能性があります。
5-2. 厚みと長さ
設置したい場所に適した厚みと長さの防音テープを選ぶことが大切です。
幅や厚みが合っていない防音テープを使っても、隙間を効果的にふさげないため、防音効果が期待できません。また、厚過ぎるテープの場合は、窓や扉の開閉ができなくなる恐れもあるため気をつけましょう。
5-3. 防水性・耐久性
窓や玄関ドアなど、屋外に面した箇所や浴室、洗面所などの水回りに防音テープを設置する際は、防水タイプであるかを確認しましょう。
玄関ドアだけでなく、雨戸やシャッター、物置など、屋外のスペースでも使用できる耐久性の高い防音テープも販売されています。
5-4. カラー
防音テープは、設置する場所にマッチした色合いを選ぶのがおすすめです。窓や扉の色はもちろん、壁紙、床、家具などの色に合ったテープであれば、家の雰囲気になじみやすいでしょう。
6. おすすめの防音テープ
高い防音効果を求める方におすすめなのが、東京防音株式会社の「カラーすきまテープ」です。窓や扉の音漏れ防止に効果が期待できます。厚みは3mmで、微妙な隙間にもフィットしやすいでしょう。
色はホワイトなので、ブラックやダークブラウンのようなはっきりした色よりも目立ちにくく、使いやすいといえます。
メーカー | 東京防音株式会社 |
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商品名 | カラーすきまテープ(白) TP-200 |
価格 | 580円 |
材質 | 連続発泡ポリエチレン(粘着付き) |
サイズ | 長さ2m × 幅15mm × 厚さ3mm |
公式サイト | 東京防音株式会社公式サイト |
まとめ
今回の記事の内容をまとめると以下のとおりとなります。
- 防音テープは、窓やドアの隙間をなくす防音グッズ
- 完全遮音は難しいため、他の防音グッズと併用が望ましい
- 防音効果を求めるなら「ゴムタイプ」や「エプトシーラー(EPDMゴム)タイプ」がおすすめ
窓から同じ建物内の固体伝播音が聞こえる場合、騒音を出している家に防音マットを敷いてもらうことで改善します。MUTEの防音マット「防音専科」について詳しく知りたい方はこちら↓
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