「トイレの音が気になるからなんとかしたい」
と思われているのではないでしょうか?
そこで今回は、トイレの騒音への対処法を詳しく解説した上で、防音リフォームと防音グッズのコスト比較もご紹介しましょう。
1. トイレで発生する音とうるさくなる原因
トイレから出る音は、主に次の3つです。
- トイレタンク内への給水音
- 便器内に水が流れる音
- 用を足すときの音
それぞれの音が発生する理由やうるさくなる原因を解説しましょう。
1-1. トイレタンク内への給水音
トイレを流す際に必要な水量を確保するトイレタンクですが、給水の際に大きな音が出てしまうケースがあります。考えられる原因は、主に次の2つです。
- 水圧の問題
- 水位調節計の問題
水圧が高いと、水がタンクに勢いよく流れ込んでしまうため、大きな音が発生します。反対に、水圧が低すぎる場合も、タンク内部の部品が適切に動作せずに大きな音が出てしまう恐れがあります。
また、タンク内の水位調節計が壊れているために、水位が適切に調整されず、水があふれ出してしまい、大きな音が出る場合もあるでしょう。
1-2. 便器内に水が流れる音
水圧が強い場合、水が流れると大きな音が発生します。また、トイレの水道管が古くて劣化がひどい場合も、水の流れが乱れてしまって大きな音が出ることがあります。
水を流した際に異常なほど大きな音が発生する場合は、便器の排水口や排水管の詰まりが原因となっているケースも考えられるでしょう。
1-3. 用を足すときの音
用を足すときに、音が大きくなる原因は、尿が水面に直接当たるためです。直接当たると、水面は音を反射しやすいため、衝撃音が大きくなります。
2. トイレの防音リフォーム
家の間取りや時間帯によっては、トイレから出る音によって家族の睡眠を邪魔してしまったり、近隣から騒音のクレームが来たりする恐れがあります。ここでは、トイレの防音に関連する具体的なリフォーム方法を解説しましょう。
2-1. 壁に防音材を取り付ける
トイレの壁に、下記のような防音材を入れ込むリフォームがあります。
- グラスウール
- ウレタンスポンジ
壁に取り付ける一般的な防音材は、「グラスウール」や「ウレタンスポンジ」です。どちらも吸音効果があり、トイレの壁や天井の内側に入れ込むことで防音効果を発揮します。遮音性の高い石膏ボードや壁紙を設置することで、防音性をより高められるでしょう。トイレの壁に防音材を入れ込む場合は、材料費と施工費用込みで1万5,000円~20万円が相場です。
2-2. 防音ドアを設置する
防音ドアとは、音を遮断するために設置されるドアのことです。通常のドアにはない、素材や構造、設備が使用されており、気密性に優れています。
防音ドアを設置することで防音性は高まるものの、ドア自体が重たくなるので、通常のドアよりも開け閉めがしづらくなります。また、既存のドアから交換する際に10万円~25万円ほどの費用がかかる点にも注意が必要です。
2-3. 消音タイプのトイレに交換する
一般的に、トイレのタンクが大きいものほど水が流れるときの音は大きくなります。トイレの水の音が気になる場合は、節水型やタンクレスのトイレへの交換も検討しましょう。タンクレストイレへのリフォーム費用は、およそ26万円~48万円かかります。
工事内容 | 費用の相場 |
---|---|
トイレ本体費用 | 20〜30万円 |
既存の便器の撤去作業 | 1〜2万円 |
新規設置費用 | 2〜3万円 |
床張り工事 | 1〜8万円 |
天井や壁紙工事 | 2〜5万円 |
合計 | 26〜48万円 |
和式からタンクレストイレへの変更は、よりコストがかかります。また、節水型トイレやタンクレストイレの場合、十分な水圧が確保できないケースもあると理解しておきましょう。
3. トイレのDIY防音グッズ
トイレの防音対策はDIYで行うことも可能です。ここでは、自分で手軽に設置できるおすすめの防音グッズをご紹介します。
3-1. 防音シート
壁から漏れる音を防音したい場合は、防音シートを使ってみましょう。防音シートは、音を吸収または遮音し、外部への音漏れを防ぐ効果があります。壁の寸法に合わせてカットし、清掃した壁に両面テープや接着剤でしっかりと貼り付けるだけで簡単に設置可能です。
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3-2. 防音テープ
トイレのドアに隙間がある場合は、クッション付きの防音テープを使って隙間を埋めましょう。2mのものが100円程度から、手軽に購入できます。ただし、完全に音漏れを防ぐことは難しいため、簡易的な対策として活用してください。
3-3. 防音カーテン
防音カーテンとは、遮音・吸音効果のある素材が使われたカーテンです。通常は窓に設置しますが、トイレのドア前に吊すことで防音効果が期待できます。突っ張り棒を活用すれば、大がかりなリフォーム工事も不要。価格は3,000円から1万円程度です。
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3-4. 音消し装置
用を足すときの音を軽減するためにおすすめなのが、音消し装置です。後付けタイプの音消し装置であれば1,000円台で購入可能なので、手軽に設置できるでしょう。
3-5. 吸音パネル
吸音パネルは、音を吸収して外部への音漏れを軽減してくれる防音グッズです。壁に貼ることで、水を流す音などを吸収してくれます。30cm四方のサイズで1枚あたり300円台から購入でき、簡単に貼り付けられるため、大がかりなリフォームをしたくない方におすすめです。
4. リフォームと防音DIYの比較
ここまでトイレのリフォームとDIYの方法をご紹介しましたが、全体的な費用感も気になるはずです。そこで一般的なトイレの大きさを仮定して、リフォームとDIYにかかる費用を比較しました。
4-1. リフォームの場合の費用
①防音壁の設置
項目 | 費用 |
防音材(グラスウール、ロックウールなど) | 5,000円~10,000円/m² |
防音パネル(石膏ボード、遮音シートなど) | 3,000円~8,000円/m² |
工事費用(施工、仕上げ) | 20,000円~50,000円 |
合計 | 120,000円~280,000円 |
②防音ドアの交換
項目 | 費用 |
ドア本体 | 30,000円~100,000円 |
取り付け工事費用 | 20,000円~50,000円 |
合計 | 50,000円~150,000円 |
総合計: 170,000円~430,000円
4-2. DIYの場合の費用
①防音シート
防音シート(1m²あたり) | 1,000円~3,000円 |
必要量(4m²の場合) | 4,000円~12,000円 |
②防音テープ
防音テープ(1巻) | 500円~1,500円 |
必要量(4m²の場合) | 1,000円~3,000円 |
③吸音材
吸音パネル | 2,000円~5,000円/枚 |
必要量(4枚の場合) | 8,000円~20,000円 |
総合計: 13,000円~35,000円
4-3. 費用の比較
リフォームの場合 | 170,000円~430,000円 |
DIYの場合 | 13,000円~35,000円 |
リフォームはプロの施工による高い効果が期待できますが、コストが高くなります。一方、DIYはコストを抑えつつ効果的な防音対策が可能ですが、施工の手間がかかります。予算やニーズに応じて検討してください。
まとめ
- トイレから発生する主な音は、トイレタンク内への給水音や便器内に水が流れる音、用を足すときの音
- タンク内の水圧の問題や便器内の詰まりを解消しても騒音が気になる場合は、防音リフォームを検討する
- 防音グッズでもトイレの防音対策は可能
- 高い防音効果を求める場合は、専門のリフォーム業者に相談する
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