「話し声がうるさい!」
マンションやアパートにお住まいの方のなかには、近隣住民の話し声に悩まされている方も多いでしょう。話し声を聞いているうちに、自分が気にしすぎなのか、それとも本当にうるさい声なのかも分からなくなってきます。
そこで今回は、話し声をテーマに以下の3本立てで解説しましょう。
- 話し声の大きさはどれくらいか
- なぜ話し声を聞くとイライラするのか
- 話し声を防ぐにはどうすればいいのか
1. 話し声の音の大きさ
話し声といっても、ささやき声から大きな声までさまざま。なかにはあまりにもうるさい「騒音レベル」の声まであります。
1-1. 話し声の大きさ表
それらの話し声を、音の大きさを表す「db」(デシベル)を使って、レベル別の表にしました。「db」(デシベル)は、数値が高ければ高いほど、音が大きいことを意味します。それでは、以下をご覧ください。
音の大きさ | 人の声の例 | 他の音の具体例 |
100db | 声楽のプロの歌声 | 地下鉄の構内 |
90db | 怒鳴り声 | 犬の鳴き声 |
80db | かなり大きな声 | 救急車のサイレン |
70db | 大きな声 | 近くで鳴くセミの声 |
60db | 普通の声 | 走行中の自動車内 |
50db | 小さな声 | エアコンの室外機 |
40db | ささやき声 | 閑静な住宅街 |
30db | 小さなささやき声 | 深夜の郊外 |
20db | 小さな寝息 | 木の葉が擦れ合う音 |
参考:深谷市「騒音の大きさの目安」
上の表からも分かる通り、普通の話し声の大きさは「60db」です。意外にもエアコンの室外機の音よりか大きな音で普段話していますね。一方、かなり大きな声となると「救急車のサイレン」レベルまでうるさいようです。
1-2. 騒音レベルの話し声はどれくらいから?
では、騒音レベルの話し声はどれくらいからでしょうか。
まず、騒音とは、人が聞いていて騒がしいと感じる音です。環境省の「騒音に係る環境基準」によると、住宅地における騒音基準は、日中で55db、22時以降の夜間で45dbとしています。
「え、普通の話し声も騒音レベル?」
と思われた方、大丈夫です。たしかに、通常の話し声の大きさは「60db」ですが、実際のところそのまま近隣住人に聞こえるわけではありません。なぜなら、壁や床、天井が音をある程度遮断しているからです。
では、騒音レベルの声の大きさがどのくらいかと言うと、壁の遮断を考慮すると、「80db以上」の声の大きさになるかと思います。計算方法はこの後説明します。
1-3. 隣にどれくらい声が聞こえているかの計算方法
では、隣にどれくらい声が聞こえているか、計算方法を解説しましょう。
まず方程式は次の通りです。
自分の部屋で出している音 - 壁の遮音等級 = 隣の部屋に聞こえる音
例として、RC造のマンションに住んでいるとします。RC造の壁は遮音等級「D-50」です。Dの値は、そのままどれくらいの音を軽減できるかを表す数値と思ってください。
話し声が「60db」で、壁が「D-50」だとすると、60-50の「10db」程度が実際に隣に聞こえてくる音の大きさになります。よって、「10db」は、小さな寝息にも満たない音なので、普通の話し声でも大丈夫というわけです。
一方、木造の壁の遮音等級は「D-35」です。かなり大きな声である「80db」以上で話していたとします。すると、隣の部屋に聞こえてくる声の大きさは、80-35の「45db」になります。「45db」は夜間の騒音レベルの基準ライン。よって、「80db」が騒音レベルになるかもしれないボーダーラインということです。
2. なぜ話し声にイライラするのか?
ここで疑問がひとつ。大きな話し声でイライラするのはもちろんですが、小さな話し声でもイライラすることが多いはずです。声の大小にかかわらず、人はなぜ話し声にイライラするのでしょうか?
答えは、人間の脳のメカニズムにあります。脳には、「左脳」と「右脳」があり、それぞれ以下のように使い分けています。
- 右脳:音楽や雑音などの非言語処理をする
- 左脳:言葉や計算などの言語処理をする
ここで厄介なのが「人の話し声」です。「人の話し声」は本来、自分に関係のない「雑音」にあたるので、「右脳」で処理されはずです。しかし、本を読むなどの「左脳」を使っているときに、「人の話し声」が聞こえてくると、「右脳」で処理するはずが、「左脳」で処理してしまうのです。
よって、人の話し声を聞くと、脳がうまく処理できずイライラしてしまうのです。
参考:東京医科歯科大学教授・角田忠信氏の論文「言語脳と音楽脳」
3. 話し声の防音対策方法
そんな厄介な「話し声」ですが、話している内容が分からないくらいに防音することでイライラから解放されるでしょう。ここからは、人の話し声に対するおすすめの防音グッズをケーズ別にご紹介しましょう。
3-1. 下の階の話し声がうるさい時の防音グッズ
下の階の話し声が気になる場合は、床の防音対策をします。使用する防音グッズは、「防音マット」です。
おすすめはMUTEの防音マット「防音専科」。話し声などの騒音を最大82%の音をカットする防音マットです。下の階からの騒音を防げるだけではなく、マンションでトラブルの多い足音による騒音を軽減することができます。
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3-2. 上の階の話し声がうるさい時の防音グッズ
上の階の話し声が気になる場合、上の階の人に「防音マット」を敷いてもらうことが一番の対処法です。
自部屋の天井の防音対策を考えられると思いますが、実際のところ天井の防音対策は難しく、たとえ吸音材をつけても落下の恐れがあります。
一方、防音マットは安定した防音対策である上に、話し声以外の振動音に対しても効果があります。ただし、上の階の人に直接「防音マットを敷いてください」というのはおすすめしません。マンション住まいの場合、管理会社を通して注意してもらいつつ、防音マットを敷いてもらえないか相談しましょう。
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3-3. 隣の部屋の話し声がうるさい時の防音グッズ
隣の部屋の話し声が気になる場合は、壁の防音対策をします。使用する防音グッズは、「吸音材」(別名:防音パネル、防音ボード)です。
吸音材は、音を吸収する機能があるため壁を透過して聞こえてくる音を軽減することができます。ただし、壁に貼り付けて設置するので、賃貸の場合、傷がつかないように気をつけましょう。
他に、「家具や家電を壁際に設置する」「ベッドの位置を隣の部屋から離す」「ホワイトノイズを流す」などの対策方法を試すのもおすすめです。
3-4. 同じ空間の話し声がうるさい時の防音グッズ
室内の話し声が気になる場合は、空間の防音対策をします。使用する防音グッズは、「防音パーテーション」です。
防音パーテーションは、一般的に「吸音パーテーション」のことを指し、仕切りとして使うことで音を軽減します。
同じ空間にいながら、一緒に暮らす家族または同居人の、電話やゲームなどの話し声を軽減できるためおすすめです。
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3-5. 外の話し声ががうるさい時の防音グッズ
外の話し声が気になる場合は、壁と窓の防音対策をします。使用する防音グッズは、「吸音材」+「防音カーテン」「すきまテープ」などです。
まずは壁は、先ほど説明した吸音材で対処します。
窓は、その薄さや構造から、部屋の中でも音が漏れやすい場所です。まずはダイソーなどで手に入れることができる「すきまテープ」で隙間を防ぎ、さらに気になる方は、防音カーテンなどを用いて窓の防音対策をしましょう。
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まとめ
- 話し声でも程度によっては騒音レベルになる
- 話し声を聞こえるとイライラするのは脳が原因
- 上の階の話し声には→防音マット
- 下の階の話し声には→防音マット
- 隣の部屋の話し声には→吸音材
- 同部屋の話し声には→防音パーテーション
- 外の話し声には→吸音材+防音カーテン / すきまテープ
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