「近所の大きな音でストレスを感じる」
そんな悩みを手軽に解決してくれるのが「イヤーマフ」(防音ヘッドホン)です。今回は、イヤーマフの防音効果とおすすめの選び方をご紹介しましょう。
1. イヤーマフ(防音ヘッドホン)とは
イヤーマフとは、耳全体を覆うことで聞こえてくる音を軽減する防音グッズです。イヤーマフは、工事現場や飛行場、モータースポーツ、射撃場など、騒音が大きい場所で働く方たちの耳を守る道具として主に使われています。
2. イヤーマフの防音効果
イヤーマフの防音効果は、商品によって異なります。
目安となるのは、イヤーマフの遮音効果を表す指標である「Noise Reduction Rating(騒音減衰指数)」です。アメリカ環境保護庁が設定した指標であり、NRRという略称で使われています。数値が大きければ大きいほど遮音性能の高いことを表しています。
例えば、通常の会話(60db)の騒音レベル時に、NRRが30dbのイヤーマフを装着した場合、次のような遮音効果が期待できます。
60db(通常の会話)−30db(NNR30のイヤーマフ)=30db(聞こえる音)
つまり、イヤーマフを装着することで、通常の会話が小さなささやき声のように聞こえるようになるのです。
3. イヤーマフ(防音ヘッドホン)がおすすめの人
イヤーマフの利用をおすすめしたい方の特徴を見ていきましょう。
3-1. 在宅ワークや自宅学習時に集中したい方
仕事や勉強中に、生活音が気になって集中できない方におすすめです。キーボードのタイピング音やテレビの音、その他生活音なども遮音してくれるため、在宅ワーク、試験や受験の勉強など、自宅学習時におすすめです。
3-2. 静かな環境で睡眠をとりたい方
外から聞こえる深夜の生活音や会話などが原因で、ストレスを感じて眠れない方もいることでしょう。そんなときは、睡眠用のイヤーマフを着用することで、騒音によるストレスから解放されます。
3-3. 耳栓が苦手な方
イヤーマフよりも手軽な防音対策として、耳栓の使用が挙げられます。ただし、耳の穴に耳栓を入れることに対して衛生的に抵抗がある方も少なくないでしょう。イヤーマフは、耳栓が苦手な方でも使用しやすいのでおすすめです。
4. イヤーマフ(防音ヘッドホン)の選び方
イヤーマフを選ぶ際にチェックしておきたい5つのポイントを紹介します。
4-1. NRR値の大きさ
NRR値の数値は、大きければ大きいほど、遮音性能も高くなります。自宅周辺の工事現場の騒音が気になる場合や、周囲で発生する音をなるべく軽減したい場合は、NRR値の大きいアイテムを選ぶのがおすすめです。
ここで、一般的な生活音の騒音レベルをご紹介しましょう。
騒音レベル | 感じ方の目安 | 具体例 |
---|---|---|
120db | 極めてうるさい | 飛行機の離陸音 |
110db | 車のクラクション音、叫び声 | |
100db | 電車が通過するときのガード下、地下鉄の駅構内 | |
90db | カラオケの音、近くにいる犬の鳴き声、騒々しい工事現場、ブルドーザー | |
80db | うるさい | 走行中の電車内、救急車のサイレン、パチンコ店の店内、ピアノ |
70db | 高速道路を走行中の自動車内、騒々しい事務所の室内、近くにいるセミの鳴き声、騒々しい街中 | |
60db | 普通 | 走行中の自動車内、人の話し声、デパートの店内、トイレの洗浄音、洗濯機、掃除機、テレビの音 |
50db | 家庭用エアコンの室外機、静かな事務所の室内、換気扇 | |
40db | 静か | 昼の閑静な住宅地、図書館の館内 |
30db | 深夜の郊外、鉛筆で文字を書く音、ささやき声 | |
20db | とても静か | 木の葉が擦れ合う音、雪の降る音 |
一般的に、85db以上の大きな音を長期間にわたって聞き続けていると「騒音性難聴」という聴覚障害を発症する恐れがあると言われています。
そのため、イヤーマフを購入する際は、騒音レベルからNRR値を引いた数値が85db以下となるようなものを選びましょう。
なお、大きな音を和らげたい場合は、NRR値が26db以上のアイテムを選ぶのがおすすめです。より高い遮音性を求める場合は、ノイズキャンセリング機能付きのイヤーマフも検討してみてください。
4-2. 遮音したい周波数
イヤーマフを購入する際は、遮音したい騒音のタイプに適したアイテムを選ぶのもおすすめです。音には、音の高さを表す「周波数(Hz)」があり、数値が大きいほど高い音になります。
騒音の具体例 | 周波数 |
---|---|
トラックの走行音 | およそ125Hz |
エアコンの室外機 | およそ100Hz |
救急車のサイレン | およそ770〜960Hz |
踏切の警報音 | およそ800〜2000Hz |
掃除機の稼働音 | およそ500〜4000Hz |
セミの鳴き声 | およそ4000〜5000Hz |
イヤーマフによって、遮音しやすい周波数が異なります。調べるには、製品のスペック表をチェックしたり、実際に使用している方の口コミや評価を参考にしたり、メーカーに問い合わせたりしましょう。
4-3. イヤーマフの形状
イヤーマフの形状は、大きく分けると次の3つがあります。
- ヘッドバンド型
- ネックバンド型
- マルチオプション型
ヘッドバンド型は、ヘッドホンの形をした一般的なタイプで、着脱が簡単です。また、商品によってはコンパクトに折りたたんで持ち運ぶことができます。
ネックバンド型は、ストラップを首や頭に装着して使うタイプ。ヘルメットと併用できるものの、着脱には手間がかかってしまいます。
マルチオプション型は、ヘッドバンド型とネックバンド型の両方の用途で使えるイヤーマフです。作業する内容によっては、重宝するケースもあるでしょう。
日常生活においてイヤーマフを装着する場合は、ヘッドバンド型をおすすめします。
4-4. フィット感
重量は200g前後のものがおすすめです。頭や耳にかかる負担も少なく済むため、不快感なく使えます。また、イヤーマフの形状が、頭の形や耳の位置にフィットするものであるかも確認してください。
4-5. 持ち運びやすさ
自宅だけでなく、電車やオフィスなど自宅以外でも着用する機会がある場合は、持ち運びしやすいかもチェックしましょう。折りたたみ式や、耳に触れるイヤーカップ部分がくっ付くタイプがおすすめです。
4-6. 価格
イヤーマフは、機能性やメーカーによってさまざまな価格帯のものが販売されています。安いものでは2,000円台から購入でき、高価なものでは1万円台のものもあるなど、幅広い価格帯からアイテムを選択可能です。
まとめ
- イヤーマフは、耳全体を覆う防音アイテムである
- イヤーマフの防音性は「Noise Reduction Rating(騒音減衰指数)」、通称NRRで表される
- NRR値が大きければ大きいほど、高い遮音性が期待できる
- イヤーマフは、生活音や近所の騒音が気になる方、耳栓が苦手な方におすすめの防音アイテムである
- イヤーマフを選ぶ際は「遮音性・周波数・形状・着け心地・価格」の5つのポイントをチェックするのがおすすめ
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