「ピアノの音がドアから漏れていないか心配」
部屋で楽器を演奏される方の中には、ドアから音が漏れていないか心配な方も多いことでしょう。
そこで今回は、二重ドア(二重扉)の構造や防音効果を詳しく解説します。記事の後半には二重ドアをDIYできるかどうかも紹介します。
1. 二重ドア(二重扉)の構造
二重ドアとは、既存の扉に加えてもう一枚扉を設置した状態を指します。商業施設やマンションのエントランスなどでよく見かけますが、寒冷地の一戸建てでも一般的です。二重ドアには、引き戸タイプと開き戸タイプの2種類があります。
引き戸は左右にスライドして開閉する扉で、省スペースで設置できるため、車イスやベビーカーの利用が便利です。一方、開き戸は前後に開閉する扉で、気密性や遮音性が高く、防音室の扉にも多く使われます。
2. 二重ドア(二重扉)の効果は?
防音効果をはじめとした、二重ドアの設置によって得られる効果を解説しましょう。
2-1. 防音効果
二重ドアは防音効果を発揮します。外側と内側の扉の間に生まれる空気の層が、音を反射し、室内への騒音を減少させます。特に交通量の多い道路沿いや商業施設近くの住宅では、効果が期待できます。
ただし、二重ドアを設置して防げる音は、空気を伝ってくる音である「空気音」です。壁や床が振動することによって伝わる「固体音(振動音)」を防ぐのは難しいと覚えておきましょう。
2-2. 断熱効果
二重ドアは断熱性を高めます。外部の冷気を遮断し、室内の暖かい空気を逃がさないため、冬場でも室温を一定に保ちやすくなります。これにより、暖房費の節約にもつながります。また、結露の発生も防ぎ、カビや害虫の発生を抑制します。
2-3. 防犯効果
二重ドアは防犯効果もあります。侵入者にとって視覚的な抑止効果があり、解錠に時間がかかるため、侵入を諦めさせる効果が期待できます。複数の鍵を設置することで、防犯性能をさらに高めることができます。
3. 二重ドアはDIYでできる?
結論として、二重ドアの設置は簡単ではありません。代わりの方法として、防音パネルを使って現状の扉の防音性を向上させることができます。
その際、正確な寸法計測、扉の補強、デザインへの配慮が必要です。本格的な二重ドアの設置を希望する場合は、専門の業者に依頼しましょう。
防音パネルを壁に貼るのが難しい場合は、防音パーテーションをドアの前に配置してもいいです。壁のインテリア性を損なわずに、使いたいときだけ防音対策をすることができます。
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まとめ
- 二重ドアは既存の扉にもう一枚扉を追加した構造
- 二重ドアには引き戸タイプと開き戸タイプがある
- 防音効果、断熱効果、防犯効果が得られる
- DIYで防音パネルを貼ることでドアの防音対策が可能
- 壁に貼るのが難しい場合は防音パーテーションを使う
床に防音マットを敷き詰めることで、楽器の騒音を軽減することができます。MUTEの防音マット「防音専科」について詳しく知りたい方はこちら↓
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