「二重天井にすることでどんなメリットはあるの?」
天井が二重になっている「二重天井」。防音性が高いと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか?
こちらでは、二重天井のメリットとデメリットをご紹介することで、リフォームすべきか解説します!
1. 二重天井の構造とは?
二重天井は、上階の床裏(天井スラブ)から吊り金具や支持枠を用いて下地枠を吊り下げ、その枠に天板を設置して二層にした天井のことです。
メリットとデメリットは以下の通りです。
1-1. 二重天井のメリット
- 遮音性能の高さ:空間を設けることで、上階からの音が直接伝わりにくくなる。また、空間には遮音材を追加することも可能。
- リフォームのしやすさ:空間を利用して、照明器具、エアコンや浴室のダクト、その他各種配管などを配置、変更することが可能
- 凹凸の目立ちづらさ:天井を新たに設けることで、床の凹凸や不整が隠れて綺麗に見える
1-2. 二重天井のデメリット
- 価格の高さ:新たに下地や天板を設置する必要があり、材料費や工事費がかかる
2. 直天井の構造とは?
直天井は、上階の床裏をそのまま天井として使用したものです。
上階の床の裏面に直接クロスや塗装などの仕上げ材を施し、照明器具やその他の設備の配線は天井のコンクリートスラブに直接打ち込まれます。
メリットとデメリットは以下の通りです。
2-1. 直天井のメリット
- 価格の安さ:直天井は既存の床裏をそのまま使用するため、新たに材料を購入したり、複雑な施工を必要としないのでコストが抑えられる
- スペース:井空間を利用したダクトや配管の隠蔽がないため、天井の高さ、つまり部屋の空間を広くとることができる
2-2. 直天井のデメリット
- 遮音性能の低さ:上階の床と直接連結しているため、音の伝わりやすさが増し、特に衝撃音が下階に響きやすくなる
- リフォームが困難:配管や電気の設備を後から追加する際に改修が難しく、大掛かりな作業が必要になる
3. 二重天井と直天井の違い
これまでの解説を簡単な表にまとめました。
直天井 | 二重天井 | |
遮音性能 | △ | ◯ |
リフォームのしやすさ | △ | ◯ |
メンテナンスのしやすさ | △ | ◯ |
価格の安さ | ◯ | △ |
基本的に「二重天井」が優れていますが、優れている分、価格はかかるという違いがあります。
4. 二重天井の見分け方
現在住んでいる物件やこれから検討している物件が二重天井か直天井か気になる方も多いでしょう。ここでは、二重天井の見分け方をご紹介します。ポイントは、次の3つです。
- 照明器具が天井に埋め込まれている
- 天井を叩いたときに空洞感がある箇所がある
- 天井の高さが低い
4-1. 照明器具が天井に埋め込まれている
二重天井の場合は照明が埋め込まれており、直天井の場合は引掛けのシーリングがむき出しになっているケースがあります。
4-2. 天井を叩いたときに空洞感がある箇所がある
天井をたたいた際に、空洞感がある場合は、二重天井である可能性が高いといえるでしょう。
4-3. 天井の高さが低い
他の部屋と天井の高さが異なる場合も二重天井の可能性があります。
5. 二重天井の防音効果
ここまで二重天井が優れていることを解説してきましたが、防音効果について深堀りしましょう。
まず、音の種類について解説します。音には、空気中を伝わる「空気伝播音」と物体を伝わる「固体伝播音」があります。
それらに音に対して、二重天井と直天井がどれくらいの防音効果を持つのかを簡略的にまとめたのが以下の表です。
天井の種類 | 空気伝播音 | 固体伝播音 |
二重天井 | 〇 | × |
直天井 | △ | × |
ご覧の通り、空気伝播音は、二重天井と直天井、どちらも防ぐことが可能です。特に、二重天井は、構造的に直天井よりも防音性が高いです。
一方で、物体の振動によって伝わる固体伝播音については、建物自体に伝わる振動を緩和させる必要があるため、二重天井でさえも防音効果はそれほど期待できないのです。むしろ、二重天井を作ること生まれた空間による「太鼓現象」によって騒音を悪化させてしまう恐れがあります。
よって、二重天井にリフォームするメリットがあるかどうかは、防音性能だけで判断するのではなく、デザイン性やメンテナンス性も加えて考えるのがいいでしょう。
6. 上の階からの騒音はどう防げばいいか
二重天井に防音効果が期待できない場合、上の階からの騒音はどのようにして防げばいいのでしょうか。
「防音シートで防ぐ方法」が紹介されていますが、「コスパ」や「危険性」から、MUTEではおすすめしていません。
上の階の騒音に対して最も効果のある防音対策としてMUTEがおすすめしているのは、上の階の人に防音マットを敷いてもらうことです。
改めて、音には「空気伝播音」と「固体伝播音」があり、上の階の音を防ぐには両方の音に対して防音対策をする必要があります。
しかし、二重天井はほとんど「空気伝播音」に対しての対策方法です。固体伝播音に関しては、あくまで音を出している方で対策をしてもらう必要があります。
そしてそれを実現するのが、防音マットなのです。防音マットなら、空気伝播音だけではなく、足音や物を落とす音といった固体伝播音も軽減することができます。
おすすめはMUTEの防音マット「防音専科」。この防音マットは、上下階の騒音トラブルを解決するために開発された防音マットで、最大82%の音をカットします。
注意点は、敷いてもらう時の依頼方法。直接お願いするのは気が引けますし、それこそトラブルのはじまりです。上の階の騒音で苦しんでいる場合は、「管理会社」に相談することで、間接的に依頼しましょう。
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まとめ
- 二重天井は上階の床の裏面から下地枠を吊り下げ、天板を貼り付けて二重構造の天板にする
- 直天井は上階の床の裏面に直接クロスなどを貼って天井にする
- 二重天井は遮音性能やリフォーム・メンテナンスのしやすさがメリットだが、比較的価格が高い
- 二重天井と直天井は外観や叩いてみると見分けることができる
- 二重天井でも遮音性能は不完全のため防音マットなどでの対策が必要
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