「下の階の人から騒音の苦情を言われてしまった!」
慌てなくても大丈夫です。そんなあなたにお伝えしたいことがあります。
マンションやアパートなどの集合住宅では、入居者同士のトラブルがよくあります。なかでも「騒音」によるトラブルは多く、同じように騒音問題に悩まれている方はたくさんいるのです。
張り紙や嫌がらせなど悪質な苦情に関しては管理会社に相談すれば寄り添っていただける可能性がありますが、訪問や手紙で言われた程度では相談しても「気を付けてください」と言われるだけで終わることでしょう。
そこで今回は、マンションに住んでいる人を悩ませる騒音トラブルについて、騒音トラブルの実態と効果的なトラブル対処法をご紹介しましょう。
これを読めば騒音苦情のトラブルとはおさらばです。
1. マンションにおける騒音トラブルの実態
まずは、騒音トラブルの実態をご紹介しましょう。
おそらく今「なんで私の家だけ、騒音苦情を言われるの?」と思われているのではないでしょうか。でも、大丈夫。マンション・アパートなどの集合住宅で入居していると、一戸建て住まいに比べて騒音による苦情などが多くなる傾向にあるのです。
まずは、騒音トラブルの実態を知ることで問題を整理しましょう。
1-1. マンションでトラブルを経験した人の割合
参考:株式会社ジャストイット 分譲マンショントラブルに関する調査
まずは、上のグラフをご覧ください。こちらは分譲マンションにおいて、トラブルを経験した人の割合です。275名への調査によると、なんとマンションに住んだことがある「95%」の人がトラブルを経験したという結果がでました。
今回起きた騒音トラブルも意外と身近な出来事であることが分かると思います。
1-2. マンショントラブルの内容
参考:株式会社ジャストイット 分譲マンショントラブルに関する調査
マンショントラブルを経験した人のうち、約80%の人は「騒音」が原因でトラブルを経験したと回答しました。
マンション・アパート等の集合住宅では、建物の構造上、部屋同士が密接になっていることが多いです。そのため、より多くの騒音トラブルが発生している可能性があると考えられます。
1-3. 騒音トラブルの内容
参考:株式会社ジャストイット 分譲マンショントラブルに関する調査
さらに、騒音トラブルの内容を詳しくみてみると「子供の足音」が騒音トラブル第1位だということが判明。第2位の「物音」も床への衝撃音が関係します。よって、騒音トラブルは階下への音が原因になることが多いことが分かります。
これを読んでいるあなたが苦情を言われた原因も、「足音」か「物音」のどちらかかもしれません。
2. 法的に騒音となる音とは?
ここまでで「騒音が多いこと」が分かったと思います。一方、「騒音と呼べるような音は出していない」という思いもあるかと思います。
どこからが騒音で、どこまでが許容できる音なのか。人によって感覚は異なるので、ここでは法的に騒音となる範囲の音をいっしょに確認しましょう。
2-1. 具体例)法的に問題となる騒音とは?
法的に問題となる騒音は、どれくらいの音なのでしょう。例として、民事裁判で損害賠償の対象となるレベルの騒音は以下の通りです。
- 深夜に不特定多数で大騒ぎをしている音
- 隣の家の中まで聞こえるほどの大音量で音楽を演奏している音
- 明らかな嫌がらせによる音 など
これらの音は、法的に問題となる騒音に該当する可能性があります。もし、これらの騒音を出している自覚があるのであれば、苦情を真摯に受け止めて控えるべきでしょう。
2-2. 環境基準で定められた音の大きさは?
上でご紹介したレベルの音は出していなくても、自分が思っている音より大きな音を出しているかもしれません。
そこで参考になるのが環境基準。各都道府県や市町村が個別に規制基準を設けており、騒音レベルの目安となります。環境基準によると、近隣騒音にならない音の大きさは一般的に「40~60デシベル(db)以下」でした。
以下の図では音の大きさ(デシベル)と具体例を示しています。
もし、「騒々しい街頭」「セミの鳴き声」といった70デシベル以上の音を出しているのであれば、騒音として認められる可能性があります。
一度、確認してみてください。
【表あり】騒音レベルでうるさいと感じるデシベル(dB)はどのくらい?
3. マンションはなぜ騒音問題が起こりやすいのか?
「法的に問題になる騒音をみたけど、自分はそれほど大きな音を出していない」
そう思った方も多いのではないでしょうか。おっしゃる通り、法的に問題となるレベルの騒音を出しているケースは稀だと思います。真の原因は「建物の構造」に原因があるケースが多いです。
というのも、マンションは思っている以上に床への音が響くのです。部屋同士が密接になっているのはもちろんですが、他にも考えられる原因が2つあります。
3-1. 原因① マンションの太鼓現象
1つ目は、マンションの太鼓現象です。
マンションの構造上、床の下に配線などを設置するための空洞があります。その空洞の空気が、生活での歩行が打撃となり振動し、増幅された音として近隣住民の方へ届きます。これが「太鼓現象」です。
太鼓現象によって増幅した音は、空気の「15倍」音が伝わりやすいと言われています。このせいで、ただの足音が「騒音」となり、クレームや苦情につながってトラブルを引き起すのです。
3-2. 原因② マンションの構造
2つ目は、マンションの構造です。
昔ながらの木造のアパートではない限り、お住まいのマンションの構造は、「鉄骨造(S造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」「鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)」のどれかだと思います。
名前を見る限り、鉄骨造の構造であれば騒音とは縁のない生活を送れそうでありますが、実際は違います。日本建築学会によれば、集合住宅は「L-45」以上の防音性能、つまり「鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)」を望ましい水準として推奨しているのです。
よって、SRC造以外のマンションにお住まいであれば、騒音トラブルに巻き込まれるケースは往々にあるというわけです。
防音性が高い建物の構造ランキング!木造、鉄骨造、RC造、SRC造は何位?
4. 体験談)実際にあったマンションの騒音苦情
ご自身が苦情を言われた原因が徐々にお分かりになってきたと思います。
では、騒音苦情を受けると、その後の生活はどのようになるのでしょうか。
当サイトのMUTEは「防音専科」という防音マットをご提供しています。商品を開発するにあたって、MUTEは騒音でお悩みの方にアンケート調査をしました。ここでは、調査していく中で実際に聞いた体験談をご紹介しましょう。
【インタビューした佐藤さん家族の構成(仮名)】
- 佐藤 翔太さん(31歳)
- 佐藤 優子さん(28歳)
- 1人目のお子さん(3歳)
- 2人目のお子さん(2歳)
第1話:1回目の苦情
賃貸マンションの3階に、2歳と3歳のお子さんと4人で暮らす佐藤さん家族。
子供が小さいため、優子さんは日中1人で2人の子供の面倒を見ています。下の子はまだ2歳。上手に歩けないので、お部屋で遊ぶことが多かったそうです。子育ては大変。だけどそれが楽しくもあり、何より幸せな日々でした。
しかし、幸せな日々はある日を境に暗黒の日々へと変わります。その原因は「騒音苦情」。マンション階下のAさんより、足音がうるさいと騒音苦情が入ったのです。
お部屋で遊ぶことが多かったため、自覚は少なからずありました。そのため騒音苦情が入った時は誠心誠意の謝罪。後日、コルクマットを敷くことで騒音対策を徹底しました。
子供たちは、まだ注意をしてもわかる年齢ではありません。コルクマットを敷きましたが、子供たちが走り回ると、マンションの下の階へ響いていないか心配で、安心して部屋で過ごすことができなくなりました。
第2話:エスカレートする騒音苦情
優子さんの不安は的中します。なんとAさんより、マンションの管理会社を通して2回目の騒音苦情が来たのです。
「コルクマットでは十分じゃなかった」
そう思い、2回目の騒音の苦情が来て以来、佐藤さん家族はコルクマットの上にジョイントマットをさらに重ねて騒音対策することにしました。
残念なことに一度音を気にしてしまったAさん...。今度は、些細な音でも騒音と捉えてしまい、騒音苦情を入れてくるようになっていたのです。
ついには、家族全員が就寝し音を出していない時間でも、他部屋の音を佐藤さん宅の音だと勘違いして「うるさい」と騒音苦情を入れてくる始末。
騒音苦情はエスカレートし、ひどいときはマンションの玄関のドアに張り紙をされ、お互いに我慢が出来ない状況になってしましました。
第3話:マンションから引越し
管理会社に相談するもどうすることもできないの一点張り。
結局、佐藤さん家族はAさんの騒音苦情に耐えかねて、マンションから引越しをすることになりました。
「ただ子供と遊んでいただけなのに...。」
残ったのは、数十万の引越し費用と面倒な手続き。
マンションで騒音苦情トラブルになる前にしっかりと対策をしていれば、佐藤さん家族はマンションを引っ越さずに済んだかもしれません...。
5. 音は「空気伝播音」と「固体伝播音」の2種類
不安にさせてしまいましたね。でも、ご安心下さい。
マンションでの騒音トラブルは、適切な防音対策で対処することができます。そのためにはまず「音」に関する知識を身に着けましょう。
音には、「空気伝播音」と「固体伝播音」の2種類があります。それぞれ解説しましょう。
5-1. 空気伝播音:空気の振動で伝わる音
空気伝播音とは、その名の通り空気を介して伝わる音のこと。
例えば、話し声やペットの鳴き声、スピーカー、楽器等からの音です。
空気伝播音は、空気を遮断することで騒音を軽減することができます。方法としては隙間対策や、防音材を使用することで防音対策が可能です。
5-2. 固体伝播音:物体の振動で伝わる音
固体伝播音とは、壁や床など、物質を介して振動が伝わる音のこと。
例えば、足音、床に置いたスピーカー、ピアノやドラムからの音です。
固体伝播音は、振動を抑えることで騒音を軽減することができます。方法としては、防振シートを貼ったり、防音マットを床に敷いたりすることで防音対策が可能です。
6. マンションでの騒音問題!効果的な対処法
騒音トラブルの実態、騒音の原因、音の仕組み、この3つが分かれば準備はばっちりです。マンションで2度と騒音苦情を言われないように、防音対策をしていきましょう。
6-1. ①隣の部屋から騒音の苦情を言われた場合
6-2. ②下の階から騒音の苦情を言われた場合
下の階から騒音の苦情を言われた場合、空気伝播音に加え、足音や物を落とす音、ピアノの打鍵による振動音といった固体伝播音も原因であることが考えられます。階下への空気伝播音と固体伝播音を軽減させるには、床の防音対策が大事です。
具体的に使うのは「防音マット」。なお、防音マットには、「コルクマット」や「ジョイントマット」も含まれますが、「体験談」でもご紹介した通り、十分な防音対策になりません。おすすめは「カーペットタイプ」の防音マット。
防音マット選びで特に重視べきポイントは、厚みではなく遮音等級「LL値」です。下の表をご覧ください。
「LL値」は数字が小さくなるにつれて防音性能があがります。例えば、あるコルクマットは「LL45」の遮音等級があります。一見、十分な防音性能だと思われますが、実際の音だと下の階に「小さく聞こえる」レベルです。
下の階の人が一度「うるさい」と感じてしまうと、小さく聞こえるレベルでも許せなくなります。2度と騒音苦情を言われたくないのであれば、遮音等級「LL45」のコルクマットは避けた方がいいでしょう。
対して、「LL35」は「まず聞こえない」レベルの遮音等級。その防音性能を備えた防音マットこそが、MUTEが開発した「防音専科」です。2度と騒音苦情を言われないためには、遮音等級「LL35」の「防音専科」をおすすめします。
「結局、自社の宣伝か」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、実際にMUTEの防音マット「防音専科」を購入された方のお声をご紹介させていただきますと、Xでは「使い続けて半年が経ちましたが、クレーム無くなりました」「クレームが凄かったところこれを敷いて全くなくなった」というお声をいただきました。名実ともに自信のある防音マットです。
最強の防音マットはこれ!1,000人アンケートで分かったおすすめ3選!
まとめ
- マンション住まいでトラブル経験者は95%
- マンショントラブルの多くは「騒音」
- 騒音トラブルの原因第1位は「足音」
- ケースによるが、法的に騒音となりえるのは「70デシベル以上」
- マンションで騒音が多い原因は「太鼓現象」か「建物の構造」
- 苦情に対して十分な防音対策をしていないと最悪引越しをすることに
- 音の種類は「空気伝播音」と「固体伝播音」
- 騒音トラブルを避ける効果的な対処法は「防音対策」
- 壁の防音対策は「吸音材」「遮音シート」
- 床の防音対策はMUTEの防音マット「防音専科」
騒音は苦情を入れられるとつらいものです。しかし、落ち込まないでください。きちんと防音対策をすれば、クレームに悩まされない日々があなたを待っています。
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