防音グッズは「騒音の種類」と「設置場所」で選ぶことが重要です。合わないグッズを使うと、せっかく買っても期待した効果は得られません。
この記事では防音グッズ13種類を場所別に整理し、それぞれの効果と注意点を解説します。
この記事のポイント
- 防音グッズ13種類を床・壁・窓・空間・個人用の5カテゴリに分類
- マンション騒音トラブルで最も多いのは足音。床の対策が最優先
- 「遮音」と「吸音」は仕組みが異なり、目的で使い分ける
- 賃貸でも原状回復を気にせず使えるグッズも紹介
1. 防音の基礎知識:遮音と吸音はどう違う?
防音グッズを選ぶ前に、「遮音」と「吸音」の違いを理解しておきましょう。
1-1. 遮音と吸音の仕組み
- 遮音:音を跳ね返して通さない仕組み。隣室や階下への音漏れ防止に使う
- 吸音:音を吸収して反響を抑える仕組み。室内の音環境を改善する
隣人への音漏れを防ぎたいなら遮音性の高いグッズを選びます。室内の反響を減らしたいなら吸音グッズが適しています。
1-2. 騒音の2つのタイプ
騒音は伝わり方により、大きく2種類に分かれます。
| 種類 | 伝わり方 | 具体例 | 効果的な対策 |
|---|---|---|---|
| 空気伝播音 | 空気を通じて伝わる | 話し声・テレビ音・楽器音 | 防音カーテン・吸音材・防音テープ |
| 固体伝播音 | 建物の構造を伝わる | 足音・物を落とす音・家電振動 | 防音マット・防振シート |
対策したい騒音がどちらのタイプかを把握すると、適切なグッズを選べます。
1-3. 防音グッズ13選の一覧
今回紹介する13種類を、設置場所別にまとめました。
| 対策場所 | 防音グッズ | 主な効果 |
|---|---|---|
| 床 | ①防音マット / ②防音シート | 足音・物音の階下への伝達を軽減 |
| 壁 | ③吸音材・防音パネル | 話し声・楽器音の隣室への漏れを軽減 |
| 窓・ドア | ④防音カーテン / ⑤防音テープ | 隙間からの音漏れを軽減 |
| 空間 | ⑥防音室 / ⑦吸音パーテーション / ⑧防音テント | 部分的な防音空間を作る |
| 個人用 | ⑨イヤーマフ / ⑩耳栓 / ⑪防音マイク / ⑫防音マスク / ⑬防音スリッパ | 自分の耳や声の防音 |
2. 床の防音グッズ:足音・物音の対策
マンションの騒音トラブルで最も多いのが足音です。子どもの走り回る音は階下に響きやすく、防音マットでの対策が有効です。
2-1. 防音マット

防音マットは床からの音漏れを軽減するグッズです。タイルカーペット、ジョイントマット、コルクマットなど種類があります。
主な用途
- 子どもの足音対策
- 物を落とす音の軽減
- ペットの足音対策
防音マットを選ぶ際は、厚みだけで判断せず遮音等級(LL値)を確認しましょう。
LL値は数値が小さいほど高性能(例:LL35はLL45より優秀)です。ΔLL値は数値が大きいほど高性能(例:ΔLL-6はΔLL-4より優秀)です。
なぜ遮音等級が重要か
遮音等級が公表されていない製品は、実際の防音効果がわかりません。「防音」と書いてあっても性能差は大きいため、LL値・ΔLL値が明記された製品を選ぶことをおすすめします。
タイルカーペットで選ぶなら「MUTE 防音専科」
タイルカーペット型の防音マットでおすすめはMUTE 防音専科です。厚み17.5mmの高密度多層構造により、マット単体で遮音等級LL35(ΔLL-6)を外部認証機関で取得しています。
一般的なタイルカーペットが6〜10mm程度の厚みであるのに対し、防音専科はタイルカーペットではトップクラスの17.5mm。特許取得済みの衝撃吸収層により、高い密度で音と振動を吸収します。
他社製品はフローリングとの組み合わせで遮音等級を測定している場合がありますが、防音専科はマット単体での認証です。重ね敷きが不要で、1枚で防音効果を発揮します。
防音専科のスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 遮音等級 | LL35(ΔLL-6) マット単体で外部認証機関が取得 |
| 厚み | 17.5mm(タイルカーペットではトップクラス) |
| 構造 | 特許取得済みの衝撃吸収層(多層構造) |
| 吸音性能 | 吸音率82%(2000Hz帯域での測定)*1 |
| 安全性 | エコテックス®スタンダード100取得・防炎認証・衝撃吸収75G(幼稚園推奨レベル) |
| 衛生面 | 抗菌・防ダニ加工・水洗い可能 |
| 滑り止め | マイベスト比較検証「ズレにくさ」部門1位 |
| 施工性 | カッターでカット可能・床暖房対応(60℃未満) |
開発のきっかけは、自社スタッフの実体験でした。子どもの足音で階下から繰り返し苦情を受け、市販の防音マットを何層にも重ねても解決できなかった経験から、1枚で確かな効果を出せる製品として開発されました。
2-2. 防音シート

防音シートは厚さ1mm程度の薄いシート状の防音グッズです。「防音壁紙」とも呼ばれます。
2つのタイプがあります
- 遮音シート:音を反射させて軽減する
- 制振シート:振動を抑えて音を軽減する
遮音シートは子どもの足音など振動による音には効果が限定的です。単体での使用より、防音マットの下に敷いて併用するのが一般的です。
制振シートは洗濯機・食洗機・室外機の振動音の抑制に向いています。
3. 壁の防音グッズ:話し声・楽器音の対策
隣室への話し声やテレビ音の漏れが気になる場合は、壁の防音対策が必要です。
3-1. 吸音材・防音パネル・防音ボード

吸音材は音を吸収して音量を軽減するグッズです。スポンジタイプ、パネルタイプ、ボードタイプがあります。
主な用途
- 隣室への話し声の漏れ対策
- 楽器演奏の音量軽減
- 在宅ワーク中の通話音対策
防音シートより高い防音効果が期待できます。防音ブースづくり、睡眠環境の改善、楽器の音の軽減など幅広い目的で使われています。
ただし、壁への貼り付けには粘着力の強いテープが必要です。賃貸の場合、はがす際に壁が損傷するリスクがあります。
賃貸で安全に使うには、下地にマスキングテープを貼ってから設置する方法が有効です。吸盤式・フック式の製品や、立てかけるタイプを選ぶのも一つの手です。
4. 窓・ドアの防音グッズ:隙間からの音漏れ対策
窓やドアの隙間は、意外と大きな音の通り道です。隙間を塞ぐだけでも体感できるレベルで音漏れが減ります。
4-1. 防音カーテン

防音カーテンは吸音・遮音素材を使ったカーテンです。ドレープカーテンやレースタイプなど種類があります。
主な用途
- 窓からの外部騒音の軽減
- 室内音の外への漏れ防止
- ドアに設置しての間仕切り
話し声や楽器の音など高音域の空気伝播音に効果を発揮します。窓だけでなく、ドア部分に設置して間仕切りとして使う方法もあります。
4-2. 防音テープ

防音テープはドアや窓の隙間を塞いで音漏れを軽減するグッズです。
主な用途
- ドアの隙間からの音漏れ防止
- 窓の隙間風・騒音対策
- 開け閉め時の衝撃音軽減
隙間から漏れる空気伝播音と、開閉時の固体伝播音の両方に対応できます。価格は数百円〜数千円程度と手頃で設置も簡単なため、防音対策の第一歩として取り入れやすいグッズです。
5. 空間全体の防音グッズ:防音空間をつくる
部屋全体ではなく、特定の場所だけを防音したい場合に使うグッズです。
5-1. 防音室・防音ボックス

防音室は防音素材で組み立てた、人が入れるサイズのボックスです。「防音ユニット」とも呼ばれます。
主な用途
- 楽器演奏のための防音空間
- 配信・録音スペース
- 在宅ワークの通話ブース
どんな場所にも防音空間を作れることが最大のメリットです。歌や楽器など大きな音の軽減にも高い効果があります。
一方、サイズが大きく設置スペースが必要です。費用も数十万〜数百万円と高額なため、導入のハードルは高めです。
5-2. 吸音パーテーション

吸音パーテーションは吸音素材を使ったパーテーションです。囲まれた範囲の話し声や物音を軽減できます。
主な用途
- 在宅ワーク中の通話音対策
- Web会議の声漏れ防止
- リビングでの作業スペース確保
防音室より安価で、数万円程度から導入可能です。設置・移動も簡単で、賃貸でも使いやすいのが特長です。
ただし天井がないため、完全な遮音はできません。話し声が聞こえにくくなる程度と考えましょう。
おすすめはMUTEの吸音パーテーションです。体感で音を半分に軽減できます。
5-3. 防音テント

防音テントは防音性のある小型テントです。
パートナーや家族のいびきがうるさい場合に、顔回りを囲むように使用します。手軽に設置できる一方、夏場は熱がこもりやすい点に注意が必要です。
価格は数千円〜数万円と比較的安価です。
6. 個人用の防音グッズ:自分の耳や声を守る
部屋全体ではなく、自分自身の聴覚保護や発する音の軽減に使うグッズです。
6-1. イヤーマフ(防音ヘッドホン)

イヤーマフは耳全体を覆う防音具です。騒音性難聴の予防を目的としたグッズで、工場などの騒音環境での使用が推奨されています。
工場で使う場合は、声掛けを聞き逃さないよう完全遮断ではなく適度に聞こえるレベルを選びましょう。
6-2. 耳栓

耳栓はイヤーマフに匹敵する遮音性能を持ちながら、携帯性に優れています。就寝時や集中作業時の騒音対策に使えます。
ただし一時的な防音対策に過ぎません。長時間の使用は耳の炎症につながるため、注意してください。
6-3. 防音マイク

防音マイクは口元が囲われたマイクで、「ミュートマイク」「消音マイク」とも呼ばれます。
自宅でのカラオケやゲーム実況に適しており、声が漏れにくく周囲への影響が少ないのが特長です。有線タイプとBluetooth搭載のワイヤレスタイプがあります。
口の動きが制限されるのがデメリットです。
6-4. 防音マスク

防音マスクは発する声を軽減できるマスクです。主にゲーム実況やオンラインゲーム向けに販売されています。
カジュアルなデザインが多く、ビジネスシーンには不向きです。
6-5. 防音スリッパ

防音スリッパはクッション素材で足音を抑えるスリッパです。
手軽に取り入れられますが、防音効果の程度は不明確です。本格的な足音対策には防音マットのほうが効果的でしょう。
よくある質問
Q. 隣の部屋がうるさいとき、手軽にできる防音対策は?
まず窓やドアの隙間を防音テープで塞ぐことから始めましょう。隙間は音の通り道になりやすく、数百円の防音テープで対策できます。壁からの音漏れには吸音パネルの設置が有効です。賃貸の場合はマスキングテープを下地にして壁を傷つけない方法で設置してください。
Q. 100均やニトリの防音グッズはどの程度効果がありますか?
軽微な音の軽減には一定の効果があります。100均の隙間テープはドア・窓の隙間対策としてコスパが高いグッズです。ニトリのタイルカーペットや防音カーテンも手軽な対策として使えます。ただし、いずれも遮音等級の公的な認証を取得していない製品が多いため、本格的な防音が必要な場合は遮音等級が明記された製品を選ぶことをおすすめします。
Q. 賃貸で防音対策をする際の注意点は?
原状回復できる方法で設置することが重要です。壁に粘着テープで貼る場合は、下地にマスキングテープを貼ると壁紙の損傷を防げます。置くだけのタイルカーペットやパーテーションは、退去時に撤去するだけで済むため賃貸でも安心です。
Q. 吸音材と遮音材はどう使い分けますか?
目的によって使い分けます。吸音材は音を吸収して室内の反響を抑えるもので、楽器練習や通話環境の改善に向いています。遮音材は音を跳ね返して通さないもので、隣室への音漏れ防止に効果的です。両方を組み合わせると、より高い防音効果が得られます。
Q. 防音グッズを組み合わせると効果は上がりますか?
異なるタイプの組み合わせで相乗効果が期待できます。「防音マット+防音シート」で床の音漏れを多角的に軽減したり、「隙間テープ+防音カーテン」で窓の音を隙間と面の両方から対策できます。ただし同じ機能のグッズを重ねても効果は比例しないため、異なるアプローチの組み合わせが効果的です。
Q. 子どもの足音対策に最も効果的な防音グッズは?
遮音等級の高い防音マットが最も効果的です。子どもの足音は「軽量床衝撃音」に分類され、防音マットで対策しやすい音域です。遮音等級LL35(ΔLL-6)クラスであれば、通常ではまず聞こえないレベルまで軽減できます。
まとめ

防音グッズは「場所」と「騒音の種類」で選ぶことが重要です。
場所別の防音グッズ一覧
- 床の防音:防音マット / 防音シート
- 壁の防音:吸音材 / 防音パネル
- 窓・ドアの防音:防音カーテン / 防音テープ
- 空間の防音:防音室 / 吸音パーテーション / 防音テント
- 個人の防音:イヤーマフ / 耳栓 / 防音マイク / 防音マスク / 防音スリッパ
マンションで最も多い騒音トラブルは足音です。床の防音対策を最優先に検討しましょう。
本格的な足音対策には、遮音等級LL35(ΔLL-6)をマット単体で取得したMUTE 防音専科がおすすめです。厚み17.5mmの高密度多層構造で、重ね敷き不要の確かな防音効果を実現します。
*1 吸音率82%は2000Hz帯域での測定値です。遮音等級(LL35)とは異なる指標であり、周波数帯域によって値は変動します。
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