音を抑える効果のある防音材は、吸音材・遮音材・防振材・制振材の4種類に分けられます。
本記事では、「防振材」の効果や種類について解説します。また、制振材との違いや床におすすめの防振材についてもご紹介しましょう。
1. 防振材とは
防振材とは、振動を防止するために使用される材料や製品のことです。音の発生源からの振動が、床や壁などに伝わらないようにすることで、音の伝播を抑制します。
2. 防振材の効果
防振材は、振動源から発生した振動が床や壁に伝わるのを防ぐ効果があります。自宅の家電製品などに使用することで、振動による騒音を抑えることができます。
防振材にはさまざまな素材が使用されていますが、特にゴム製の防振材が一般的です。ゴム製の防振材は「防振ゴム」や「クッションゴム」とも呼ばれます。
身近な用途としては、洗濯機やエアコンの室外機の下部に防振材を挟むことで、振動を軽減できます。また、エンジンなどの振動伝播を防ぐためにも使用されます。
例えば、ディーゼルエンジンに防振ゴムを使用した場合、4dbから最大15dbの防振効果が確認されています。自宅で防振マットを使用すると、約10dbの振動軽減効果が期待できるとされていますが、室内の環境や防振材の設置状況によって効果が異なる点に注意が必要です。
3. 防振材と制振材の違い
防振材と似たものに「制振材」があります。
制振材は、振動を抑えることで音の発生を防ぐ効果があります。主にアスファルトを主原料としたシート状の製品が多く、振動を熱エネルギーに変換することで音の大きさを低減させる効果があるのが特徴です。
制振材も洗濯機の下に敷いたり、エアコンの室外機に貼り付けたりすることができますが、最も多く使用されているのは自動車です。車体のフロアパネルやダッシュパネルなどに取り付けられ、エンジンや車載機器からの振動や音を防ぐ効果があります。
つまり、防振材と制振材はどちらも振動を抑える効果がありますが、防振材は振動が伝わらないようにするのに対し、制振材は振動を熱エネルギーに変換して音を低減させるという異なるアプローチを取っています。
4. 防振材の選び方
防振材は、主にゴム素材が使われますが、シリコーンやウレタン製品もあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、用途に合った防振材を選びましょう。
4-1. 天然ゴム
天然ゴムは耐摩耗性と強度が高く、-70度まで使用可能な高弾性の防振材です。ただし、熱や油には弱い点に注意が必要です。合成ゴムは安価で、耐油性や耐候性に優れるフッ素ゴムは高価ですが特殊用途に適しています。
4-2. シリコーン
シリコーンは温度変化に強く、燃えにくい合成ゴムです。200度以上の高温や-100度までの耐寒性、耐候性を持ち、屋外使用にも適しています。防振性能を高めたシリコーン製品もありますが、高価です。
4-3. ウレタン
エーテル系のウレタンゴムは耐摩耗性が高く、スポンジ状やゲル状のものは衝撃吸収に優れています。ただし、水や湿気の多い場所では滑りやすいため、乾燥した環境での使用が推奨されます。
5. 床のおすすめ防振材
防振材のタイプや素材、その特徴についてご紹介しましたが、子どもがいる一般家庭や保育園の床に使用する場合、おすすめの防振材は防振マットです。
防振マットは、機械の脚に取り付けたり、機械の振動部分に貼り付けたりするタイプではなく、床に敷くことによって足音や生活音やその振動が、階下や近隣へ伝わることを防ぐ効果があります。
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まとめ
- 防振材は、振動が壁や床に伝わることを防ぐ効果がある
- ディーゼルエンジンに防振ゴムを使用した場合4db~最大15dbの効果
- ゴム製の防振材は、防振ゴム、クッションゴムとも呼ばれる
- 制振材は音の振動を熱エネルギーに変換する
- 床におすすめな防振材は、防振マット「防音専科」
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