一戸建てでも騒音トラブルに!?音漏れしないための防音対策

一戸建てでも騒音トラブルに!?音漏れしないための防音対策!

マンションとは違い、一戸建て(一軒家)の家だと騒音トラブルとは無縁のイメージがありますよね。

「上や下に住人がいないので足音は響かなさそうだし、隣と壁がくっついていないから音漏れしても大丈夫そう」というイメージをお持ちかもしれません。

しかし、実際のところ一戸建てでも音漏れで騒音トラブルにつながります

これから引越しする方は住んでから後悔しないために、すでに一戸建てに住んでいる方は騒音トラブルで苦しまないために、一戸建ての防音性能から、騒音調査の効果的な防音対策方法をご紹介しましょう。

 

1. 一戸建ての防音性能は?

建物の構造と防音性能
「鉄筋マンション」「木造アパート」など、建物には様々な構造があります。代表例としては、以下の通りです。
  1. 木造
  2. S造(鉄骨造)
  3. RC造(鉄筋コンクリート造)
  4. SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)

それぞれの建物にさまざまなメリット、デメリットがありますが、防音性という観点で見ると、基本的に重い材料を使用するほど防音能力が高くなります

つまり、この中で一番防音性が低いのは「木造」ということになります。そして残念なことに、一戸建て(一軒家)のほとんどは「木造」。コンクリートや鉄などと比べるとかなり軽い材料の木材は、音漏れの心配がかなり高いのです。

 防音性が高い建物の構造ランキング!木造、鉄骨造(S造)、RC造、SRC造は何位?

 

2. 住宅街で騒音トラブルになりえる音

騒音トラブルになりうる音は、以下の通りです。

 室内からの音 屋外からの音
  • 生活音
  • 足音
  • 話し声
  • 音楽やテレビの音
  • 洗濯機や掃除機の音
  • 楽器演奏の音
  • ドアや窓、カーテンの音
  • 水の音
  • エアコン室外機の音
  • 交通騒音
  • 車やバイクの音
  • 電車やバスの音
  • 話し声
  • 犬や猫の鳴き声
  • 工事の音
  • 雨や風の音

 

どれも住宅街を歩くときによく耳にする音だと思います。窓やドアをしめ切っていても意外と聞こえるものです。

たとえ外に聞こえていなくても、家の中ではお互いうるさいと思っているなんてこともしばしば。「ギターを弾く音がうるさい」「2階の足音がうるさい」「話し声がうるさい」という話はよく耳にします。

こういった音は防音対策をすることで、抑えることができます。

 

3. 一戸建てでも防音対策をする必要性

日本法規情報株式会社の「近隣トラブルに関するアンケート調査」(2018)によると、近隣トラブルについて意外な事実が判明しました。

まず、「これまでに近隣トラブルに相談したことはありますか?」という質問についての回答です。

これまでに近隣トラブルに遭ったことはありますか?

参考:日本法規情報株式会社の「近隣トラブルに関するアンケート調査

「(近隣トラブルの)経験がある」と回答したのが28%、「自分はないが、身の回りで聞いたことはある」と回答した人が33%で、合計61%となり過半数以上の人が、自分、もしくは身の回りの人が近隣トラブルに遭った経験があることが分かりました。

 

続いて「経験したトラブルはどのようなものでしたか?」についての回答です。

経験したトラブルはどのようなものでしたか?

参考:日本法規情報株式会社の「近隣トラブルに関するアンケート調査」

1位はなんと「騒音(子どもの泣き声、ペットの鳴き声などを含む)」という結果に。30%の割合で騒音トラブルに遭っているという状況です。

アンケート結果からもお分かりいただけた通り、「騒音」は最も身近なトラブルです。一戸建てにお住いの場合でも、防音対策をしっかりするのがいいでしょう。

 

4. 防音対策しないといけない音は2種類

音の種類

防音対策をする上で知っていただきたいことがございます。それは音の種類。音は「空気伝播音」と「固体伝播音」の2種類があります。

空気伝播音は、空気中を伝わって耳に届く音で、固体伝播音は、物体を伝わって耳に届く音です。最初にご紹介した騒音になりうる音も、すべてこのどちらかに分類されます。

例えば、足音は物体を伝わるので固体伝搬音、話し声は空気中を伝わるので空気伝播音です。なお、ピアノなど一部のものについては「音色(空気伝播音)」「打鍵時の振動(固体伝搬音)」の両方が発生している場合もあります。

 

5. 自分でできる一戸建ての防音対策方法

一戸建て(一軒家)でも、マンション・アパートでも、「窓」「壁」「床」の3ヵ所の防音対策は抑えておきたいところです。それぞれ解説しましょう。

5-1. 窓の防音対策

まずは、窓の防音対策。主に話し声やテレビ、音楽の音といった空気伝搬音を軽減するために行います。

一戸建てに住んでいるとはいえ、窓を開けて音楽やテレビを見ると外に音が漏れて騒音になる可能性があります。音を鳴らすときは窓が開いていないか確認しましょう。

窓を閉めていても隣の家などに聞こえる場合があります。それは家と家が近いときです。この場合、「防音カーテン」「隙間テープ」を使って、防音対策するといいでしょう。

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5-2. 壁の防音対策

次に、壁の防音対策。同様、話し声やテレビ、音楽の音といった空気伝搬音を軽減するために行います。 

一戸建て(一軒家)はほとんど木造。防音性が低いので、「吸音材」「防音パーテーション」などを使って防音しましょう。

音の性質上、音は全方位に広がって響きます。壁の防音対策をする際は、広範囲で対策することをおすすめします。

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5-3. 床の防音対策

最後に、床の防音対策。

「一戸建て(一軒家)なのに床の防音対策って必要あるの?」

と思われているかもしれません。2階の床の防音対策をするならまだしも、1階の床の防音対策は不要だと思われますよね。しかし、床の防音対策も肝心です。

なぜなら、床の防音対策は話し声や音楽の音といった「空気伝播音」だけではなく、足音や物を落とす音、ドラムなどの楽器の振動音の「固体伝搬音」も防ぐことができるからです。

また、先ほどお伝えしたとおり、音は全方位に広がっていきます。つまり、壁だけではなく、天井と床にも向かって進み反射することで部屋全体に響くのです。このため、1階であろうと2階であろうと、反射を防ぐため床の防音対策をおすすめします。

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まとめ

  • 一戸建て(一軒家)は木造がほとんどで防音性が低い
  • 近隣トラブルが自分もしくは身近に起きた割合は6割
  • 近隣トラブルの第1位は「騒音」
  • 音には「空気伝播音」と「固体伝搬音」の2種類がある
  • 一戸建ては「窓」「壁」「床」の防音対策をするとよい

 

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