騒音トラブルで訴えられた!裁判になる前に知っておくべきこと

騒音トラブルで訴えられた!裁判になる前に知っておくべきこと

「子どもの足音などが原因で騒音トラブルにならないか心配」

「騒音で訴えられた場合はどんな場合に勝てない?」

生活していく中でどうしても発生してしまう騒音ですが、トラブルに発展することがあります。最悪の場合、裁判沙汰に発展することもあるので騒音問題はなにかと心配ですよね。

ここでは、騒音の基準や騒音による裁判の判例、騒音の対策方法を解説します。

 

1. 騒音になる基準

そもそも騒音になる基準はどのような音なのでしょうか。

環境省の「騒音に係る環境基準について」では、政府の環境政策における騒音の基準を次のように定めています。

地域による騒音レベルの基準

上の表からどのくらいの大きさを出せば問題になるかが分かると思います。

では、どんな音を出したら問題になるのでしょうか。結論、生活していく中で発生する全ての音が騒音になる可能性があります。具体的には以下のような音です。

  • 日常生活に伴う音:足音や話し声など
  • 家庭用機器から発生する音:洗濯機や掃除機の音など
  • 設備や住宅構造に起因する音:冷暖房機の音やドアを開閉する音など
  • 音響機器から発生する音:テレビやオーディオ機器から発生する音など
  • その他:ペットの鳴き声や車のエンジン音など

このように、気を遣っていても日常生活を送る上でどうしても発生してしまう音でも騒音になる可能性があります。自分自身が騒音に感じていない音量でも、他人からするとノイローゼになるくらいの騒音に感じる場合も少なくありません。よって、騒音はトラブルになりやすいのです。

 

2. 騒音に関する裁判の判例

騒音に関する裁判の判例

では、実際に騒音によってトラブルになり、裁判まで発展した事例はあるのでしょうか。騒音に関する裁判の判例として、2007年に「子供が廊下を走ったり跳んだりする音が、階下の居住者の社会生活上受忍すべき限度を超えているとして、損害賠償請求が認められた事例」があります。

この事件の概要としては、Yの長男がY住戸を走り回ったり跳んだり跳ねたりする音がX住戸に及ぶことがしばしばあり、XからYへの申し入れや管理組合としての対策を施しましたが改善されませんでした。

Xの妻は騒音により不眠障害などの症状も出始め、Xは民事調停を図りましたがYが応じず、慰謝料200万円および弁護士費用40万円の損害賠償を求めて訴えを提起しました。

判決は、Yの生活や対応の不誠実さを考慮した結果、損害賠償請求として慰謝料30万円及び弁護士費用6万円の支払いがYに対して命じられました。

参照:大阪市マンション管理支援機構「子供が廊下を走ったり跳んだりする音が、階下の居住者の社会生活上受忍すべき限度を超えているとして、損害賠償請求が認容された事例/東京地判 平成19年10月3日」|

 

3. 裁判になったときの勝率は?

このように騒音トラブルから裁判に発展することはあります。では、実際裁判になった際の勝率はどれくらいなのでしょうか?

結論から言うと、騒音トラブルによって裁判になった場合の勝率は明確に公表されてはいません。しかし、勝訴するかどうかに関係する裁判所の判断基準は、過去の判例から基づいて以下のように判断していることがわかります。

  • 受忍限度を超える騒音は発生してはならないものの、生活する上で騒音を発生させないのは不可能であることを考慮する
  • 騒音の大きさや回避可能性、騒音発生者の誠意ある対応などを総合的に判断する

つまり、条例などで定められている騒音値を超えるも、騒音発生者がその騒音とを回避できるよう努めていない、誠意を示していない場合は敗訴と判断されるようです。

 

4. 裁判費用はどうなる?

ここまで騒音トラブルの裁判の判例や勝率などを解説しましたが、実際に裁判をするとなった場合の費用はどのくらいかかるのでしょうか。裁判の費用は裁判所手数料と弁護士費用に大別されます。まずは裁判所の手数料を確認しましょう。

4-1. 裁判所の手数料

裁判所手数料

 裁判所手数料の詳細は以下のとおりです。

 訴訟の目的価額 裁判所手数料
〜500万円 20万円ごとに1,000円
〜1,000万円 50万円ごとに2,000円
〜1億円 100万円ごとに3,000円
〜50億円 500万円ごとに10,000円

 

一般に騒音訴訟の場合は裁判所手数料は比較的高額になることは少ないです。本記事でご紹介した判例も一番上の行に該当します。

 

4-2. 弁護士費用

弁護士費用

弁護士費用については以前まで報酬会規によって定められていましたが、現在は撤廃され各々で定められるようになりました。とはいえ、現在も報酬会規に基づいて弁護士費用を設定している場合が多いため、以下の表を参考にしてください。

 経済的利益の額 着手金割合 報酬金割合
~3,000,000円 8% 16%
3,000,001円〜30,000,000 5% 10%
30,000,001円~300,000,000円 3% 6%
300,000,001円 2% 4%

 

参考:日本騒音調査『騒音問題で訴訟を行う場合に掛かる弁護士費用はどのくらい?
 

5. 騒音トラブルを避けるための防音対策

騒音トラブルによる裁判を避けるためには防音対策が必要です。

各ご家庭の環境にもよりますが、最も気をつけないといけない騒音は「足音」。下の「騒音トラブルの内容」のグラフをご覧ください。

騒音トラブルの内容

参考:株式会社ジャストイット 分譲マンショントラブルに関する調査

上のグラフは、分譲マンションに居住経験のある方の中で、騒音トラブルをご経験されたことのある方に「騒音トラブルの内容」をアンケート調査した結果です。

ご覧の通り、子供の足音が騒音トラブルの原因1位であることが分かります。また、本記事でご紹介した裁判の判例も「子供の足音」が原因でした。

このように、下の階への騒音、特に足音の騒音はトラブルの元となります。しかし、足音はどんなに気をつけていても発生してしまいます。

そこで役立つのが「防音マット」での防音対策です。防音マットであれば、工事が不要なので比較的簡単に防音対策が可能となります。

防音マットの中でも、おすすめはMUTEの「防音専科」です。防音専科は、タイルカーペットタイプの防音マットで、マット単体で遮音等級LL-35(ΔLL-6)の防音性能があります。

この遮音等級は「下の階にまず聞こえない」レベルの防音性を誇り、最大82%の騒音をカットします。なお、この遮音等級は外部試験機関で認められた公正な値です。また、実際に「防音専科」を購入された方から「騒音クレームがなくなった」との声もいただいており、防音対策をしたい方におすすめです。

 

まとめ

  • 生活の中で発生する全ての音が騒音になる可能性がある
  • 騒音トラブルによる裁判では騒音の大きさや騒音発生者の誠意などから総合的に判断する
  • 騒音トラブルによる裁判を避けるためには防音マットの設置がおすすめ

 

騒音トラブルで訴えられたくない方は、MUTEの防音マット「防音専科」がおすすめです。詳しくはこちらから↓

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